イベント

土着ws vol.4 うめしごと02 梅干し&梅酢漬け レポート<前半>

台風も梅雨前線も新潟上空に近づいていた7月10日、屋外での開催も危ぶまれましたが、無事に4回目となる土着ワークショップ、「うめしごと02 梅干し&梅酢漬け」をおこなうことができました。

今回はKOKAJIYAからほど近い、新潟市岩室観光施設「いわむろや」さんでの開催です。今回も子どもたちが活躍!前回の「うめしごと01」でご一緒した方もいらして、うめしごと仲間ができたような、そんな嬉しいワークショップとなりました。

藤五郎梅

縁側風に並べられた今日の主役は、江南区にあるひかり畑さんの完熟・藤五郎梅と企画者、DAIDOCOプランナーの山倉がチョイスした「アデリア」の復刻梅瓶。

縁側

梅の収穫などお忙しい最中、ひかり畑の高松さんご夫妻にお越しいただき、お話を伺うことができました!ワークショップのために、すてきな手作りのパンフレットもご用意くださいました。

ご夫妻

パンフレット

そこに書かれていたのは、ひかり畑にかけるご夫妻の想い。少しだけ抜粋します。

「いつも笑顔で楽しく仕事をしていれば、きっとその農作物を食べる人も笑顔になってくれるはず。
そんな笑顔が私たちの太陽で、その太陽でわたしたちは育つのです。」

そんなまっすぐに農業に励むお二人が、農薬も肥料も除草剤も使わずに大切に育てた藤五郎梅を使わせていただきました。またその藤五郎梅について、

江戸時代後期、宇野藤五郎が栽培し、その優れた品質からその名前がつけられたこと。
実が大きいため、梅干しや梅酒に適していること。「梅はその日の難逃れ」と言われるように
「食べ物・血・水」の三毒を断つということが書かれていました。

「体に優しい梅をもっと優しく、そんな想いで日々、梅と向き合い、気持ちよく育つよう手助けをしています。」

我が子のように愛情こめて育てられた梅は、本当に甘い香りを放っていて、斑点も少なく、きれいな黄色&赤みを帯びていました。自然落下した梅をひとつひとつ腰を曲げて収穫する。そんなひかり畑さんの想いを受け取り、この梅から生まれる「梅干し」がとても楽しみになりました!

保存瓶についてもこだわりが光ります。

瓶

石塚硝子株式会社のガラス製品に名付けられたブランド「アデリア」。赤い蓋が目印のその梅瓶は、50年目を迎えた昭和の梅瓶で、2012年に復刻されたそうです。山倉曰く「ガラス部分のストンとしたフォルムといい、蓋のちょっと濃いめの赤色といいとても素敵です。付属のステンレスのレードルがまたいい感じ。甕にするか、瓶にするか悩みましたが、おうちのキッチンにおじゃまするものとして、こちらを選びました」とのこと。確かに愛着の湧く、懐かしさ漂う瓶です。

作業スタート

さて、こだわりの素材と道具を前に気合いが入ったところで、作業開始。まずは梅干しの下準備としての、梅の塩漬けに取りかかります。

1)さっと洗い、水気を拭き取った梅のなり口を竹串などで丁寧にとります。
へたとり

この作業、子どもたちも大得意で、とても器用にへたをとっていました。
へたとりこども

わいわい向かい合っての作業は楽しく、分けた梅もあっという間に終了です。

2)続いてカビ予防のための下処理として、少量の焼酎と塩を梅にまぶし、軽くまぜます。

下処理

3)消毒スプレーで消毒した保存瓶に薄く塩をふり、梅を隙間なく一列並べます。その上に塩をふり、梅と交互に重ねていきます。

うめ並べ

4)最後は残った塩で蓋をするようにして、塩漬け作業は終了。あとは自宅で各自「重し」を置いて、埃などが入らない様にビニールなどで蓋をして涼しい場所におきます。

塩でふた

こうして屋外で作業していると、様々な方に声をかけられます。「あら、何やってるの?」「すごくいい梅ね」「若い人が多いのね」など、おじちゃん、おばちゃんが嬉しそうに尋ねてくれるのが、ほのぼのとしていい光景でした。

声かけ

見物の人

レポートは、<後半>の赤紫蘇の塩もみ作業へと続きます。

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「土着ワークショップvol.04 うめしごと02 前編」
新潟市シティプロモーション認定事業 『にいがたアグリピクニック』 事業者:foodrop

 

7/10(木)土着ワークショップvol.4『うめしごと02―梅干し&梅酢漬け』開催します

うめしごと02
「うめしごと02」の日程が決まりました。

今回も、江南区にあるひかり畑さんの完熟した「藤五郎梅」を使用!農薬を使わずに森と同じような環境で土や木の力のみで育った自然栽培の梅で「梅干し&梅酢漬け」づくりを学んでいきます。

本ワークショップは、全3回工程になりますが、「1回目のみ参加+2・3回目は自習」という形での参加も可能です。2・3回目の日程は、天候を考慮し、後日お知らせします。

<うめしごと02 工程>
●1回目:梅の下処理と塩漬けと赤シソの塩もみアク出し(「いわむろや」で開催)
●2回目:梅とシソの土用干し(各自が自宅で行います)
●3回目:ゆかりふりかけ、赤梅酢で紅ショウガ漬けづくり(「いわむろや」で開催)

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土着ワークショップvol.4『うめしごと02―梅干し&梅酢漬け』
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日時:2014年7月10日(木)13:00~15:00 
(本日予定どおり開催となります。道中お気をつけていらしてください。)

会場:いわむろや 芝生カフェ(新潟市西蒲区岩室温泉96-1)
駐車場は「いわむろや」駐車場をご利用ください。

※雨天の場合は、いわむろや館内もしくは、芝生カフェとなりの伝統文化伝承館にて行います

内容:
今回は、屋外でのワークショップとなります。ダイドコパティシエ佐藤千裕を講師に、みんなでワイワイ楽しく作業していきましょう。

●1回目は、梅の下処理と塩漬け法と赤紫蘇の塩もみアク出しの仕方を学びます。梅を提供いただく、ひかり畑さんご夫妻もご参加下さることになりました!農業や梅についてお話を伺います。作業の後は、おやつに「藤五郎梅の“青果氷”」をいただきます。梅とシソは各自持ち帰り、5〜10日して白梅酢が上がってきたら、塩漬けの紫蘇を広げ入れて漬けておきます。

●2回目は、7月末の梅雨明け後、晴れ間の続く3日間を見計らって、各自で土用干しを行います。

●3回目は、再び「いわむろや」で開催。干し終えて保存容器に戻し保存した梅干しを持参いただきます。梅と一緒に天日乾燥させたシソ漬けでゆかり(シソふりかけ)作りと、残った赤梅酢で紅ショウガ漬け作りをします。

1回目参加費:5,000円(講習費、材料費、漬け瓶代、藤五郎梅の“青果氷”付き 当日お支払い)
※3回目参加費は後日お知らせします。
※1回目のみの参加も可能です。

持ち物:エプロン、ハンドタオル、重い瓶が入る布製の持ち帰り袋、日よけのための帽子など
定員:15人

申込み方法:TEL 0256-78-8781(KOKAJIYA)/080-3514-6907(ダイドコ佐藤)まで。
「7/10の土着ワークショップ参加申込み」とお伝えください。

※小さいお子様(2歳から一緒に作業可能!)も参加できます。
※おやつの数は、申し込み1人に付き1つになります。追加の際はお申し付けください。
※定員になり次第、受付終了となります。

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「土着ワークショップvol.4 うめしごと02」は
新潟市フードプロモーション認定事業 『にいがたアグリピクニック』(事業者:foodrop)となります。
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これまで開催した「土着ワークショップ」はこちら↓
●vol.1 新米ごはん&ワラで鍋敷き作り
●番外編 【公開!】干し柿づくり
●vol.2 流し雛づくり
●vol.3 うめしごと01 青梅シロップ&梅味噌づくり

 

土着ws vol.3 うめしごと01 青梅シロップ&梅味噌づくり レポート<後半>

後半では、うめしごとの作業をレポートしていきます。

作業開始

まず、「梅シロップ」を作ります。

1)傷のある梅を除き、流水で洗ってザルにあげ、清潔な布巾でしっかり水気をとります。

2)ガラス瓶をアルコールスプレーで消毒してよくふき取り、梅のへたとりを竹串でおこないます。
この時梅の実に傷がつかないように注意します。

へたとり

交互に入れる

3)瓶に梅を入れ、1/3程度入れたら今度は氷砂糖を同じくらいのボリュームでいれます。
これを交互にやります。これで仕込みは完了です。

こどもさん01

この作業は本当に簡単なので、お子さんと一緒にできます。とっても楽しそう!

こどもさん02

仕込み完了

4)常温保存して、水分が3日ほどで出てくるのでそうしたら、1日に1,2回瓶をゆすって混ぜるようにとのこと。1週間~10日ほどで透明のエキスがたっぷり出てきて、2週間目くらいから飲み始められます。

5)だんだんと発酵してくるので、放っておかずに、時々蓋を開けてガス抜きをするといいようです。1ヶ月半ほどで梅は取り出します。取り出した梅は、お湯で煮詰めて柔らかくして食べることもできるようです。

6)そのうち、しゅわしゅわと泡立って発酵が進んできたら、鍋に移して一度沸騰させ、清潔な容器にまた保存すればよいとのこと。

和気あいあい

これだけの人数でやると楽しいです。講師の佐藤が「わいわい昔は井戸端会議するみたいに地域のお母さんたちが毎年梅仕事をしていたんですよね」と言っていたように、ここにもそんな和気藹々な空気が流れていました。

続いて、梅味噌の作業へ。

1)〜2)まではシロップと同じ。

味噌

みそと梅

梅に砂糖

3)消毒した瓶にまず味噌の層をつくり、梅、砂糖の順に入れていく。これも何度かくりかえし、最後は味噌をかぶせて蓋をします。最初は常温保存でよいそうです。

梅味噌完了

4)数日して水分が出てきたら、清潔なヘラで全体をかき混ぜて、冷蔵庫で保存します。1〜2ヶ月ほどで食べられます。

たくさん作って保存しておく場合は、完成した梅味噌の梅を取り出し、ステンレスかホーローの鍋に味噌を入れ火にかけて、いったん煮詰めます。そして、清潔な容器に入れて保存すればよいとのこと。

梅味噌に使った梅は、そのままお酒のおつまみにもなったり、梅ランチにあった、刻んで炊きたてごはんと混ぜて、梅味噌とともに焼きおにぎりにもできます。

作業終了

作業を終えて、みなさん一斉に撮影タイム(笑)古民家KOKAJIYAには、撮影スポットがいっぱい。みなさん思い思いの場所に仕込んだ瓶を並べて写真を撮っていました。

梅ジュース

撮影の後は、レストランの大テーブルで冷たい梅ジュースをいただきながら、保存の仕方やその後の楽しみ方のレクチャーを受け、あっという間の2時間半でワークショップは終了です。

ひと休み

そして最後は集合写真!

集合写真

みんな同じ材料なはずなのに、既にそれぞれが違う梅の瓶。自宅に持ち帰り、仕込んだものとどう付き合ってゆくのか、それが保存食の醍醐味でしょうか。これからが本番かな?とも思いました。

なかなか奥の深い“保存食づくり”。四季の移り変わりや、作物の恵み、時間の経過とともに変化すること、手間をかけること、そしてそれらを楽しむこと。暮らしの中の大切なことがいっぱい含まれているような気がします。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
ぜひfacebookやメールなどでも、経過をお知らせいただけると嬉しいです。

次回土着ワークショップは7月。
「うめしごと02 黄熟梅を使った梅干しづくり」を予定しています。ご参加お待ちしております!!

<おまけ> 梅ランチづくりの舞台裏より。

炊きたて

炊きたてのご飯に、刻んだ味噌漬け青梅が混ざったところ。
山倉曰く、「実は自分的に今回のワークショップでナンバーワンの至福の瞬間は、梅味噌を作ったあとに出る、味噌漬けの青梅を刻んだものを、炊きたてごはんに混ぜた瞬間の香り!!ぶわっと梅と味噌と、白米の香りがぶわっと!!もうこれは最高ですよ。幸せの香りすぎる。」とのこと。確かに、ほんといい香りでした。ぜひお宅でも作って味わってみてください!

バーナー

焼きおにぎり

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「土着ワークショップvol.03 うめしごと01」
新潟市シティプロモーション認定事業 『にいがたアグリピクニック』 事業者:foodrop

 

土着ws vol.3 うめしごと01 青梅シロップ&梅味噌づくり レポート<前半>

藤五郎梅

6/18、土着ワークショップの3回目を行いました。

梅雨時期の手仕事といえば梅仕事ということで、今回は「うめしごと01」と題した「青梅シロップ&梅味噌づくり」です。

平日開催にもかかわらず、定員いっぱいのご参加をいただき、感謝感激です。今回は「子どもも一緒に出来る!」ということで、保育園、幼稚園を休んで、かわいいお子さんたちも参加してくれて、会場をにぎわせてくれました!本当にありがとうございます。

ではさっそく、ワークショップの様子をレポートしていきます。

これから梅ランチ

まずは、梅づくしのランチから。

今日の主役は、江南区のひかり畑さんの無農薬で育てられた藤五郎梅。ワークショップの2日前に連動企画として、収穫体験させていただいたばかりのとれたて梅です。そんな梅のことやメニュー、素材へのこだわりなど、企画者のプランナー山倉あゆみと今回の講師、DAIDOCOパティシエ佐藤千裕さんのお話から、ランチタイムのスタートです。

梅ランチ

「昨年の恵みに感謝して」特製梅ランチメニュー

 ●宮尾農園のお米で梅干しおにぎり
 ●味噌漬けカリカリ梅ごはんに梅味噌を乗せた焼きおにぎり
 ●本町きゅうりのサラダ 梅味噌と一緒に
 ●梅シロップで梅ゼリーと青梅の甘露煮

ランチ中

“昨年の恵み”で仕込んだ梅干しや梅味噌、そして梅シロップをふんだんに使ったランチは、とても美味しくて、思い出すだけでも食欲をそそられます。中でもまあるい梅味噌乗せ焼きおにぎりは絶品でした!(レポート<後半>の最後には、おにぎりを作っているところの写真もあります)

梅ゼリー

締めは、梅シロップを使った梅ゼリー。爽やかでしっかりとした梅の味を堪能しました。
これからつくる「梅味噌とシロップ」を試食し出来上がりのイメージを膨らませ、「よぉ〜し」と気合が入ったところで、いよいよ作業へ。

机のうえ

シェフの話

今回の保存瓶には、大塚硝子のものを選びました。取手がステンレスで錆びにくく、長持ちします。
ずらりと保存用の瓶が並んだ机に、ひかり畑さんの青梅がとっても清々しい色合い。保存食は内容量とのバランスを見て、自分のセンスにあったもので作ると、日々の観察が楽しくなります。
全員揃ったところで、KOKAJIYAのシェフ、熊倉誠之助から「こういったワークショップなどを通して、レストランというだけでなく、地域に溶け込んだ場所でありたい」という抱負も語られ、作業開始です。

レポート<後半>へつづきます

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「土着ワークショップvol.03 うめしごと01」
新潟市シティプロモーション認定事業 『にいがたアグリピクニック』 事業者:foodrop

 

6/18(水)土着ワークショップvol.3 「うめしごと01-青梅シロップ&梅味噌-」開催します

うめしごと

「室礼」では、「土着ワークショップ」(※これまで土着ワークショップの模様はページ下をご参照)と題し、岩室地域をはじめ、新潟に伝わるさまざまな文化や生活の知恵を今後に残し、生かしていくためのワークショップをシリーズで展開しています。小さなことから「土着のもの」を取り入れ、自らの手や身体を使って、今の暮らしをリフレッシュしていく。そんなことを、この場所から展開そして発信できればと思います。

昨年の干し柿づくりに続き、今年は、“保存食”にも力を入れていきます。まずは、初夏の「梅仕事」から。梅はこれから暑くなる時期の体に、とっても良い効能をもたらしてくれる食材です。ひと手間かかりますが、丁寧な梅仕事をみんなで勉強して、旬の力でこれらかの季節に負けない身体をつくりましょう!

「うめしごと」第一回目の主役は、江南区にあるひかり畑さんの「藤五郎梅」。農薬を使わずに森と同じような環境で土や木の力のみで育った自然栽培の青梅で、「青梅シロップ&梅味噌」づくりを学びます。その他砂糖、味噌などもダイドコ厳選食材を使用!なお、これから年間を通して、新潟のフィールドから学べる「季節の保存食作り」を展開していきます。次回は完熟梅で梅干づくりを予定しています。

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土着ワークショップvol.03『うめしごと01―青梅シロップ&梅味噌』
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日時:2014年6月18日(水)13:00~15:30 

内容:
●13:00~ まずは、KOKAJIYA特製“梅”ランチ
「おにぎり(梅干/梅味噌)/本町きゅうりの梅きゅう味噌/青梅ゼリー」をいただきます。
その後、講師のダイドコパティシエ佐藤千裕から「今日の梅のお話」

●14:00~ 「青梅シロップ&梅味噌づくり」の作業をスタート(作業:1時間半程度)
家庭で楽しむ梅しごとをわかりやすく、楽しくお教えします。

●15:30ごろ 終了
出来上がったシロップと味噌は、各自で瓶ごとお持ち帰りいただけます。

会場:室礼(新潟市西蒲区岩室温泉666 灯りの食邸「KOKAJIYA」 2階)
駐車場は「いわむろや」駐車場をご利用ください。

参加費:5,000円(ランチ+梅など材料費+保存瓶2つ付き、当日お支払い)
持ち物:エプロン、ハンドタオル、重い瓶が入る布製の持ち帰り袋
定員:15人

申込み方法:TEL 0256-78-8781(KOKAJIYA)/080-3514-6907(ダイドコ佐藤)まで。
「6/18の土着ワークショップ参加申込み」とお伝えください。⇨定員に達しました。ありがとうございます。

※小さいお子様(2歳から一緒に作業可能!)も参加できます。ランチについてはご相談ください。
※6/16番外編「梅の収穫体験」に無料でご参加いただけますので、参加の有無をお伝え下さい。
※定員になり次第、受付終了となります。

 

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【連動企画】土着ワークショップvol.03番外編
『梅の収穫に行こう!@ひかり畑』

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連動企画として、江南区の農家・ひかり畑さんのご協力により、今回は特別に現地での梅の収穫体験をお願いしました!6/16、6/18と両方ご参加いただくと“収穫から梅しごとまで”通しで体験できます。
収穫だけのご参加も可能です。奮ってご参加ください。

日時:2014年6月16日(月)13:00~15:00(2時間程度を予定)

集合場所:アスパーク亀田(亀田総合体育館) 新潟市江南区茅野山3-1-13
※ 集合場所から現地ヘご案内いたします

参加費:梅の代金のみ(1キロあたり800円頂戴します)
※6/18の土着ワークショップにご参加の方は、ワークショップ時に材料費を頂くので無料です

申込み方法:TEL 0256-78-8781(KOKAJIYA)か080-3514-6907(ダイドコ佐藤)まで。

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「土着ワークショップvol.03 うめしごと01」は
新潟市シティプロモーション認定事業 『にいがたアグリピクニック』(事業者:foodrop)となります。
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これまで開催した「土着ワークショップ」はこちら↓
●vol.01 新米ごはん&ワラで鍋敷き作り
●番外編 【公開!】干し柿づくり
●vol.02 流し雛づくり

 

『角海浜物語』×『阿賀に生きる』いろり座談会&上映会開催!

春の陽気を感じる日が増え、岩室周辺の桜もすこし紅く膨らんできたように感じます。
来月、4月27日(日)のイベントが決まりました。

阿賀に生きるスチール

シツライひとひら presents <いろり座談会+16mmフィルム上映会>
『角海浜物語』×『阿賀に生きる』—自分を含めた世界の出来事—
です。

「ひとひらvol.02」号で『角海浜』についてインタビューをした斎藤文夫さんと、ドキュメンタリー映画『阿賀に生きる』(1992年、佐藤真監督)の製作に関わったみなさんを交え、座談会を開催します。同日の午前中には『阿賀に生きる』の16mmフィルムによる上映会もおこないます。20年以上経ってもなお輝きを放っている映画。その撮影をされた小林茂さんご本人によるフィルム上映は、またとない体験になることと思います。鑑賞は無料ですが、上映終了時に「カンパ」をお願いしたいと思います。また座談会の内容は、次号「ひとひら」に掲載予定です。

ぜひお誘い合わせのうえ、ご参加ください。

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角海浜物語

「シツライ ひとひら」presents <いろり座談会+16mmフィルム上映会>
『角海浜物語』×『阿賀に生きる』横断トーク
〜自分を含めた世界の出来事〜

ここから先は自分には関係のないこと、と線を引き、区別すること。
そこに人がいる、という想像力を消すこと。
それが、この国の経済の発展を支えた一つの方法だったのではないか。

一方で、「私が病気になったおかげで、あなたたちみんなが病気にならなくてよかった」
そう言って死んでいった人がいる。
自分の周りの人と自然に愛着を持ち続け、分ちがたく生活してきた人々がいる。

そこで生きる人々は、「豊かな」暮らしを望まなかった。
「これでいい」と多くを望まず生きることができた。

人が生活の糧としている川に有機水銀を流すこと。
人が棲む場所に原子力発電所を建てるということ。

それらを自分を含めた世界の出来事として受け止め、生きた人たち。
彼らと出会い、座談者たちは何を感じ、得たのか。
一緒になって考えてみたい。

阿賀に生きるスチール

<日時>
2014年4月27日(日)
10:00~12:00
第一部 映画『阿賀に生きる』(1992年、佐藤真監督)16mmフィルム上映会
(会場:新潟市岩室観光施設いわむろや内「伝統文化伝承館」

14:00~17:00
第二部 いろり座談会 『角海浜物語』×『阿賀に生きる』横断トーク
(会場:福井旧庄屋佐藤家

<座談者>
斎藤文夫(郷土研究家、写真家、福井旧庄屋佐藤家・囲炉裏の火焚きじいさん)
大熊孝(新潟大学名誉教授、『阿賀に生きる』製作委員会代表)
小林茂(映画監督、『阿賀に生きる』カメラマン)
旗野秀人(『阿賀に生きる』製作発起人、冥土のみやげ企画、新潟水俣病安田患者の会事務局)
村井勇(アトリエラボン、『阿賀に生きる』スチール)

●聞き手 桾沢厚子(岩室温泉KOKAJIYA2F「室礼」)

<会場>
・新潟市岩室観光施設いわむろや内「伝統文化伝承館」(新潟市西蒲区岩室温泉96-1
・福井旧庄屋佐藤家(新潟市西蒲区福井2908
※各々駐車場あり

<参加料>
第一部 上映会…鑑賞無料(カンパをお願いいたします)
第二部 座談会…500円(お茶、資料代)

<企画>
ブリコール(桾沢和典・厚子)

<協力>
太秦株式会社、NPO法人福井旧佐藤家保存会、NPO法人いわむろや、灯りの食邸KOKAJIYA

<お問い合わせ>
●メール:info@bricole.jp
●電話:080-4051-1211
●FAX:0256-78-8781
申し込みは不要ですが、当日は先着順によるご案内となります。予め席を確保されたい方は、上記のいずれかから、「1)参加者名、参加人数 2)連絡先電話番号」をお知らせ下さい。第一部と第二部、どちらか一方のみのご参加も歓迎いたします。
担当:ブリコール・桾沢(ぐみざわ)

<座談者プロフィール>
●斎藤文夫(さいとうふみお)
1933年新潟市西蒲区(旧巻町)福井生まれ。写真家、郷土研究家。「のぞきからくり」活用普及委員。NPO福井旧庄屋佐藤家保存会理事。元巻郷土資料館長の石山与五栄門氏や写真家・熊谷元一氏との出会いによって、郷土の風景、暮らし、人々の営みなどドキュメント志向の写真を撮り続ける。地域資源の発掘や文化・研究活動の傍ら、写真集も出版。1999年より旧庄屋佐藤家の保存活用を始め、現在も囲炉裏の火を守り続ける。

●大熊孝(おおくまたかし)
1942年台北生まれ。千葉育ち、新潟市在住。東大工学部土木卒、工学博士、新潟大学名誉教授、NPO法人新潟水辺の会代表。専門は河川工学、土木史。自然と人の関係がどうあればいいかを、川を通して研究しており、川の自然環境を守るとともに、治水・利水のあり方を住民の立場を尊重しながら考察している。主な著書に『洪水と治水の河川史』、『川がつくった川・人がつくった川』など。映画『阿賀に生きる』製作実行委員会代表。

●小林茂(こばやししげる)
1954年新潟県生まれ。ドキュメンタリー映画監督、カメラマン。『阿賀に生きる』の撮影により日本映画撮影監督協会第1回JSC賞受賞。主な監督作品に、札幌の学童保育所を舞台にした『こどものそら』、びわこ学園を舞台に重症心身障がい者の心象を描いた『わたしの季節』、アフリカのストリートチルドレンの思春期を描いた『チョコラ!』など。現在、人工透析をしながら豪雪地域の十日町市や津南町などを舞台に『風の波紋』を撮影中。

●旗野秀人(はたのひでと)
1950年新潟県阿賀野市(旧安田町)生まれ。家業の大工を継ぎ、現在、旗野住研専務。新潟水俣病問題で新潟水俣病安田患者の会事務局を務める。映画監督の佐藤真氏をくどき落とし、映画『阿賀に生きる』を誕生させた仕掛け人。また「阿賀に生きるファン倶楽部」や「冥土のみやげ企画」を主宰し、芝居や映画上映、温泉旅行の企画など、被害者の支援にとどまらない、多彩な地域文化運動のけん引役としても知られる。

●村井勇(むらいいさむ)
1961年東京生まれ。新潟市在住。アトリエラボン代表。フリーカメラマン。日本縦断徒歩旅行の途中で新潟に立ち寄り、その際『阿賀に生きる』にスチール担当として参画。1993年長野県南佐久郡にて映画『地域をつむぐ―佐久総合病院付属小海町診療所から』に撮影助手として参加。その後、単独で南佐久のお年寄りの姿を撮影し続け、初個展を新潟、長野、神戸、京都で巡回開催。以後個展多数。新潟日報「assh」の表紙写真を担当。

<座談会開催について>
今年に入って『阿賀に生きる』の映像を観る機会がありました。阿賀の村々や老人たちの生きる姿に「美しい、これこそ新潟の宝だな」と思う気持ちと、「自分もこんな老人たちのようにいつか達観して生きられる日がくるのだろうか?今は時代が違うから無理なのだろうか?」「うらやましい」と思う気持ち、また佐藤真監督はじめ、『阿賀に生きる』を制作した人々へ向かって、「なぜこんな素晴らしい映画が撮れたのだろう、なぜ残そうとしたのか」ということを知りたいという興味がふつふつと湧いて出てきました。そうした感覚の余韻のうちに、過疎に消えた村「角海浜」を記録した斎藤さんへのインタビューに臨みました。すると斎藤さんのお話の端々で、『阿賀に生きる』の映像でみた老人たちがフラッシュバックしてきました。また斎藤さんへのインタビューは、岩室温泉の古民家KOKAJIYA2F「室礼」で発行しているフリーペーパー「ひとひら」vol.2号に、記事として掲載しました。(「斎藤文夫さんに聞く、角海浜」)それを読んだ大熊さんと旗野さんから「『阿賀に生きる』に出てくる老人たちと角海浜の人々が重なって見えた」と、ほぼ同じ内容の感想をいただきました。「角海浜」と「阿賀」。この海の村(角海浜)と山や川筋の村(阿賀)には少なからず共通点があり、またそれぞれの村に関わった人々のあいだにも、そこに惹きつけられた共通した理由があるのではないか、それは何なのだろうという問いから、この座談会を企画しました。その問いは今の時代に不可欠な答えに繋がっていると思うのです。座談会の内容は、「ひとひら」次号にまとめる予定です。

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チラシのデータはこちらからダウンロードできます↓
チラシデータ(A4縦片面用)
チラシデータ(A4横両面用おもて)
チラシデータ(A4横両面用うら)

 

土着ワークショップvol.2「流しびなづくり」レポート<後半>

「流しびなづくり」は、前半の「桟俵」づくりを終え、紙と布による「ひな人形」づくりの行程へ。

【下準備】男雛・女雛の頭部分を紙粘土(軽いタイプ)と白い水引で、また着物の型紙を画用紙で作る。

かお

【10】まずは着物の布選び。小さいながら味わいを出すために、古裂(こぎれ)や端切れを使います。

古裂

様々な布を用意し、男雛・女雛の好きな組み合わせを選びました。

選ぶ

【11】画用紙に沿って古裂を大きめに切り、ボンドで貼って着物部分を再現。和紙の金紙で帯や袴も同様につくっておく。首を差し込む穴を忘れずに。

人形01

人形02

もくもくと

細かな作業を、みなさん無心に進めます。

【12】ボンドが乾くまでの間に、顔部分に目や口などを書き入れる。(顔を書き入れる作業は、着物に顔を固定する前の方が書きやすいとのことで、次回からそうします!)

顔さがし

顔は様々な地方の人形や郷土玩具の「お雛様」の表情を参考に決めました。

顔付け

【13】穴に首をさしてテープで固定し、帯や袴をつける。これで「ひな人形」の完成です。

続いて、飾り部分。

【14】桃の花に、日本古来の伝統の包み方「折形(おりかた)」(※)の花包みを施す。今回は、初めての挑戦ということで、山折り、谷折りのガイドをつけて折ってみました。桃の節句を意識して、2色(白、ピンク)の和紙を重ねました。

(※)折形・・・贈り物を和紙で包んだり、儀式などに用いる飾りの紙を折る礼法。鎌倉〜室町時代に生まれ、武家の礼法の中で発展。江戸時代に庶民へも広まり、戦前までは定着していた。相手を思い、敬う気持ちを基盤とする礼のこころを表現し、人間関係を円滑にするための知恵。ものをむき出しにすることを嫌う日本人特有の美しい感性や、四季の移ろいを繊細に表現する。

おりかた

【15】いよいよ「ひな人形」を「桟俵」にバランス良く置き、平たい竹ひごで固定。そこへ桃の花や菜の花を添え、室礼特製のお札を挟んで「流しびな」の完成です。

完成品

最後に完成した「流しびな」を持って、記念撮影!(残念ながら時間の関係で全員での撮影が叶わず…)
記念撮影

そしてお楽しみ、一仕事を終えた後のお茶菓子タイム。KOKAJIYAオリジナルの陶の器に素敵に盛られたスイーツは春を感じる取り合わせ。

おかし

「平飼い卵と桃のふわり巻き」と「桜と苺のトリュフ」。DAIDOCOの山倉あゆみさん作です。

いただきます

おいしそう

できたての「流しびな」を眺めながら、本当に美味しくいただきました。

3時間にわたる盛り沢山なワークショップとなりましたが、充実した、世界でひとつだけの思いを込めた「流しびな」ができて参加者の方も満足そうでした。ご参加いただき、本当にありがとうございました。

つくりました

今回は流さない、飾るための「流しびな」をつくりましたが、来年は、岩室からすぐ近くのホタルで有名な矢垂川(やたれがわ)に流してみたいと思っています。風情ある、地域の人々の心に残る光景を、再びこの場所から作れたら…そんな夢を描いています。

最後までレポートを読んでいただき、ありがとうございます。次回の土着ワークショップはまだ未定ですが、決まり次第ご案内します。興味を持って下さった方、ぜひ今後HPなどをチェックしてみてください。

まねきねこ

 

土着ワークショップvol.2「流しびなづくり」レポート<前半>

今年初の土着ワークショップは、「流しびなづくり」。
春の足音も少しずつ聞こえてきた3/1の午後、ほんのり日の射す「室礼」で和やかにスタートしました。

レポート<前半>では、初心者では1時間半程かかる「桟俵(さんだわら)」づくりをお伝えします。

スタート

桟俵の説明

はじめに、講師の黒崎民具保存会会長・山際辰夫さんによる「桟俵」についてのお話。
新潟では米俵の側面に使うのが主で、「棧俵」という同じ漢字でも、「さんばいし」という呼び名の方が馴染み深いのだとか。

余談ですが、新潟市江南区(旧横越町)木津に「棧俵(さんばいし)神楽」というお神楽がありますが、まさにこの「棧俵」2つで大きな口をつくり、目には茄子を、鼻はカボチャ、歯は竹を割って金紙を貼り付け、熊稗(くまびえ)を髪にして手作りするそうです。昔、木津は水害が多く、農家の暮らしも苦しくて、大神楽を買えなかった若者達が知恵を絞り手作りの神楽を賀茂神社に奉納したのが始まりだそう。祭りが終わると近くの小阿賀野川に流すとのこと。不思議とこれも「流す」んですね。

「流しびな」は、上巳(じょうし)の節供の日、災厄を身代わりである「人形(ひとかた)」に乗せて海や川に流すという「ひな祭り」の源流にあるとされる風習です。
「流しびな」ではその人形(紙のお雛様)を乗せる船として「桟俵」を使います。かつては新潟でも行われていたそうで、山際さんも小さい頃、中之口川で流すのを見た記憶があるとおっしゃっていました。

かつての形とは異なると思いますが、今回、鳥取市用瀬(もちがせ)町の県無形民俗文化財「用瀬の流し雛」を参考に、室礼オリジナルで「流しびな」づくりを企画しました。

【下準備】材料に使うワラは、「夏井のはさ木」で有名な西蒲区夏井で昨年はさがけした稲ワラ。農家さんに分けていただき、山際さんにお願いして、それらを圧力器にかけ、柔らかくしておきました。

夏井のはさがけ

【1】稲ワラをすぐる。芯のしっかりしたワラを選び、ぼそぼそとはがれやすい部分をはがしていく。
わらを選ぶ

【2】すぐったワラを直径3~4cm程度の束にして、下(刈り取った部分)をそろえる。(ワラをたくさん使うと分厚い桟俵になり、少ないと隙間のある軽い桟俵になります)

【3】下から22cmのところを、麻紐でできる限りきつく縛る。(この部分が桟俵の中心になる)

【4】縛った中心から、また22cm上のところで、ワラを切る。

広げる01

ひろげるUP

押さえる

【5】中心をしっかり握りながら、放射線状に上下のワラを広げる。片方ができたら、地面などに抑えつけながらもう片方を広げる。均一に広げることで、きれいなバランスのいい俵の側面ができます。

ひろげる続き

【6】山際さん直伝の「桟俵編み器」(※)に広げたワラを固定。中心にねじ釘(内装ビス)をさし、道具に据え、2つの円盤で挟んで固定します。2つの円盤の大きいほう(奥)の直径が、完成品の直径。今回は20cmとしました。小さいほうの円盤(手前)の直径が18cm程度です。

編み器
(※)この道具は山際さんが、小さい桟俵を作り易いようにと考案されたもの。本来は、古い畳などと円盤(石臼)で藁を挟み、作り手が足でのったり、石臼の重みで固定しながら、編みます。

あみ01

あみ02

おさえ01

円盤固定

【7】最初に最上部の5,6本のワラ束を2つ(左からA、B)手に取り、2回左回りに交差させたあと、ワラ束(A)を右へ曲げる。次に右側に新たな5,6本のワラ束(C)をつくって、先ほど右側に残っていたワラ束(B)と今度は1回のみ交差させ、(B)を右へ曲げる。この作業を円盤の縁になるべく線が揃うように繰り返していき、最初の地点まで戻ります。
はさがけした稲わらの場合、乾燥が強いため、ワラが途中で切れないよう霧吹きで水分を含ませながら編み作業をするのがポイント。

見本をみる

あみこみ

あみ進め

【8】最後のワラ束と、最初のワラ束(A)を紐を使って結び、きつく固定。

こてい01

こてい02

大枠完成

【9】はみ出たワラ束の先を内側に挟み込んでいき、糸でかがって固定。飛び出たワラ屑などは、はさみで切り整える。これで「桟俵」の完成です。

かがる

完成後、山際さんから参加者のみなさんへのプレゼント!山際さんお手製の「草箒」をいただきました。
ほうき

思わぬお土産を受け取り、嬉しそうなみなさん。山際さんとはここでお別れです。どうもありがとうございました!!そして、後半の「ひな人形」づくりへと続きます。

 

室礼のひなまつり

いつになく雪の少ない新潟もあと数日で弥生。いよいよ春の足音が聞こえてくる季節ですね。

「室礼」も少し華やかな、ひなまつりのしつらえになっています。
おひなさま

階段をあがったすぐ脇の元勉強室には、KOKAJIYAスタッフのお母様のお宅に伝わる「雛人形」を飾っております。
ひな人形
小ぶりで、かわいらしいひな人形たちは、昭和25年に購入されたものだとか。戦後間もない時代、七段飾りの雛人形はさぞかし貴重なものだったと思います。

60年以上経てもなお、毎年大切に飾られてきた人形を眺めていると、100年以上岩室のこの地に建ち続け、まちの人々に愛されてきたこのKOKAJIYA(小鍛冶屋)の姿とも重なるものを感じます。

また、ひな祭りの源流と考えられている「流しびな」も飾っています。
ながしびな
一つは、3/1の土着ワークショップで作成する「流しびな」。ワークショップでは、「桟俵=さんだわら」(新潟では「棧俵=さんばいし」)とよばれるワラ細工の船と、紙と古裂でつくる人形を、桃の花包みの「折形(おりかた)」も織りまぜつつ、手づくりします。

「流しびな」とはそもそも何なのかも、少し触れられる機会になればと思います。完成後には「室礼」の空間で、KOKAJIYAのお茶とお菓子も味わっていただけます。お楽しみに。

もう一つは、「ひとひらvol.2」でインタビューをした斎藤文夫さんからお借りした鳥取の「流しびな」です。
鳥取流しびな

斎藤さんは、大変な人形コレクターでいらして、ご自宅の玄関をありとあらゆる人形で飾られ、サロンのように使われています。「玩遊庵」という名のとおり、遊びの感覚に富んだすてきな空間です。たくさんの郷土玩具たちを見ているととてもほっこりした気分に。
玩遊庵

KOKAJIYA2F「室礼」は、KOKAJIYAの営業時間中、ご自由に過ごしていただけるフリースペースとなっております。古くからいまにつながる「ひなまつり」を感じに、ぜひお越しください。

Posted on 2014-02-24 | Posted in お知らせ, イベントNo Comments »