2015-08

石川直樹『潟と里山』(青土社) 販売しています

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1977年東京生まれの写真家、石川直樹さん。2000年の「Pole to Pole 2000」以来、世界の山々を登り、海をわたり、大陸を歩き、旅を続ける石川さんは、人類学、民俗学などの領域にも関心を持ち、日々軽やかに地球を移動しながら、写真や文章での記録、作品発表を続けています。

38歳と言う年齢でこれだけ世界のあらゆる場所を歩いた人間はいないんじゃないかと思われるくらいの壮大な冒険家人生を送っていますが、ご本人にお会いすると、いたってノーマルな雰囲気で、ただ、世界のどこにいても変わらないスタンスで生きている、そういった強い芯を感じさせる人物です。

石川さんの写真は、世界と対峙し、世界から投げられるボールをそのままキャッチしているような、彼なりの捉え方で世界と一体となっている、あるいは時空を超えた何かとの関係性が写りこんでいるような作品が多い気がします。そして、そこに付けられる等身大の文章もまた魅力があります。

新潟では水と土の芸術祭、大地の芸術祭などに参加し、現在新潟市で開催中の、水と土の芸術祭2015では新作を発表。「潟と里山」というテーマで、数か月にわたり、新潟の西区・西蒲区のエリアに特化した写真を作品集の形におさめ、芸術祭のベースキャンプではその撮影ドキュメントを展示しています。

今回、私たちブリコールでは、ありがたいことに、石川直樹さんからお声がけいただき、写真集『潟と里山』の中の「斉藤文夫氏インタビュー」のインタビュー原稿作成をお手伝いさせていただきました。ブリコールが不定期発行しているフリーペーパー「ひとひら」を見て、お声をかけて下さったとのことで、とても嬉しかったです。

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インタビューの内容は、「郷土からのまなざし」ということで、西蒲区福井に住む村の生き字引、斉藤文夫さんに、石川さんの写真を1枚1枚見ていただき、さまざまな解説を加えていただいているというものです。今回の撮影にあたり、石川さんは予め斉藤さんに会いに行かれ、アドバイスをもらったそうで、写真集『潟と里山』は斉藤さん抜きには、完成しなかったといっても過言ではありません。

前置きが長くなりましたが、そんな経緯で、『潟と里山』を室礼でも販売させていただいています。さらに9/5(土)には、KOKAJIYAからすぐ近くの「いわむろや」で、石川さんご本人がいらして、写真集出版記念トーク&サイン会が催されるとのこと(下記詳細あり)。ぜひ直接会いたいという方は、またとないチャンスです!「いわむろや」へお越しください。

●石川直樹『潟と里山』(青土社、2015.7)本体価格:¥4,800 
税込価格:¥5100(室礼では若干の値引きをして販売しております)

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装丁も表紙が4種類の写真から選べたり、造本も凝っていて、また、石川さんが直接印刷会社に出向いて調整をされたという、印刷の完成度も素晴らしいです。見本も置いてありますので、ぜひお手にとって実物をご覧いただきたい作品集です。

●石川直樹『潟と里山』出版記念トーク&サイン会
2015年9月5日(土)13:00~(1時間程度)
入場無料・申し込み不要 定員50名
お問い合わせ先:025-226-2628(水と土の芸術祭2015実行委員会 担当:斎藤)

●石川直樹プロフィール
1977年東京生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。 人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により、日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞。『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)ほか多数。最近では、ヒマラヤの8000m峰に焦点をあてた写真集シリーズ『Lhotse』『Qomolangma』『Manaslu』『Makalu』(SLANT)を4冊連続刊行。最新刊に写真集『国東半島』『髪』『潟と里山』(青土社)がある。
HP:http://www.straightree.com/

sainkai

Posted on 2015-08-26 | Posted in お知らせ, イベントNo Comments »

 

9/27(日)土着ワークショップvol.10 藁細工・カマダイづくり 開催!!

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【土着ワークショップvol.10 藁細工・カマダイづくり のご案内】

お待たせしました!半年ぶりとなる土着ワークショップ開催のお知らせです。今回は江南区沢海の北方文化博物館さんにお邪魔して行います。

今年で3年目になる藁細工のカマダイ(鍋敷き)づくり。生活の必要から生まれ、そこにあるもの(余っているもの)を活用して作られていた藁細工。その熟達した技術者も少なくなっている今、講師の山際さんに出会えたことは本当にありがたいことだなと思います。

以前ご参加された方も、今回はバージョンアップをして中級者向けのイグサ細工(縄綯いをやります)も選ぶことができます。ぜひご体験ください!!

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●日時:2015年9月27日(日) 終了いたしました
<午前の部>10:00~11:30
<午後の部>12:30~14:00 

●場所:江南区沢海2-15-25 北方文化博物館
「常盤荘」(ときわそう)
 ※駐車場あり

●講師:黒埼民具保存会会長 山際辰夫さん・ハツさんご夫妻、山際裕子さん

●つくるもの:カマダイ(鍋敷き) 直径15~18cm
a藁細工(初心者向け)、bイグサ細工(縄綯いあり・中級者以上)の2種類からお選びいただきます。
※チラシの表の写真はaの方です。

●参加費:3,500円(材料/講習費、北方博物館見学料込み むすびや百さんのおはぎ付き)

●定員:各回15人

●申し込み・お問い合わせ:TEL 080-4051-1211(ぐみざわ)or メール(info@bricole.jp)まで。「9/27の土着ワークショップ参加」とお伝えください。

※お子様連れの方も参加できます
※定員になり次第、受付終了となります
※当日、北方文化博物館では「呼び覚ます土の記憶~古代ハスと豪農の歴史~」展を開催中です。併せてお楽しみいただけます。
※本ワークショップは、新潟市水と土の芸術祭2015市民プロジェクト:『にいがた稲作ドキュメンタリー&シンポジウム 暮らしの骨格』(主催:ブリコール)の事業です

主催:Bricole(ブリコール)
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以前、室礼にて行った、カマダイづくりの様子はこちら↓
2014.10.19 開催:「土着ワークショップvol.05 カマダイづくり」レポート
2013.10.20開催:「土着ワークショップvol.01 新米ごはん&ワラで鍋敷きづくり」レポート