2014-07

土着ws vol.4 うめしごと02 梅干し&梅酢漬け レポート<後半>

レポート<後半>では、いよいよ赤紫蘇の塩もみ作業に入ります。

赤紫蘇

まずは講師でDAIDOCOパティシエの佐藤千裕が実演。

塩揉み

塩で揉んでいくと、あら不思議、どんどん紫色の汁が出てきてきます。この揉む際の力の入れ具合、もみ具合がポイントなのだとか。ちゃんとこうしてアクを出しきることで、美味しくまた綺麗な梅干しが漬かるのだそうです。

あく

赤紫蘇の葉からは、シソのいい香りがします。
紫蘇の香り

5)赤紫蘇は茎から葉っぱを外してよく洗いしっかりと水気を拭き取ります。このとき、葉と茎がくっついている根元の硬い部分は取り除きます。

葉っぱとり

6)塩を入れ、よく揉み込んでいきます。手の平のつけね部分で押すと力がいい具合に入ります。出てきたアク(水分)を一度捨てます。

塩揉み

7)再び塩をふり入れ、揉みます。再びアクが出たら捨て、しっかりと絞って赤紫蘇の塩揉みは完了です。

しぼり

赤紫蘇をもんだ手は、むらさき色に染まりました。
そまった手

8)その後は自宅で冷蔵庫に入れておき、4)で数日して白梅酢が梅が浸るくらいにあがってきたら、そこへ塩揉みした赤紫蘇をひろげながら入れ、ゆすって再び蓋をして重しをのせます。

再び、佐藤から紫蘇を入れる実演です。
発色

レードルで白梅酢をすくい、赤紫蘇にかけると、また不思議。きれいな赤ムラサキの色になります。
これを梅の瓶に入れると、目にも鮮やかなピンクに!こうして「梅干し」の赤を染めていきます。

実演

干し方

最後に干し方のレクチャーを受け、本日の作業は終了しました。梅雨が明けてからの、梅干しのクライマックス作業「土用干し」ですが、その模様は改めて後日レポートしていきます。

自宅での宿題ができたものの、今日の作業を終え、ほっと一息おやつの時間へ。
「いわむろや」の芝生カフェに7月31日まで期間限定出店をしている「DAIDOCO青果氷店」の美味しい藤五郎梅の青果氷をみんなでほおばり、蒸し暑さを一時忘れることができました。梅の甘酸っぱさが体にしみます。

かき氷

おやつ

子どもたちも頑張りました。
こどもたち

嬉しそうに、梅の入った瓶を赤子を抱く様に撮影されている光景が微笑ましかったです。
撮影

時折、雨もパラパラと降りましたが、お天気も最後まで崩れず、うめしごとを見守ってくれているかのようでした。ワークショップ終了後、嬉しいことに、参加者のみなさんがfacebookに実況レポートをたくさんあげて下さっています。ありがとうございます!

完成

今回のワークショップで感じたのは、“梅仕事はみんなでやるとより楽しい”ということ。
実はメンバーのほとんどが梅干しつくり初挑戦で、「おばあちゃんは毎年つくるけど、自分は…」といった方がほとんどでした。自宅での作業の成否が、美味しい梅干しができるかにかかっていることもあり、みんなでやることで士気も高まり、また途中のプロセスをfacebookなどで報告し合うことで、不安も解消し、みんなで楽しめることができるのだなと。そして梅仕事仲間の工夫などを共有すれば、来年の梅干しづくりがきっとさらに充実していくことと思います。新しい「うめしごと」の醍醐味発見でした。

次回ワークショップでは、赤梅酢を使った紅ショウガ漬けと赤紫蘇を使ったゆかりふりかけを作ります。日程は決まり次第、追ってお知らせします。こちらもお楽しみに!
最後までレポートを読んでいただき、ありがとうございました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「土着ワークショップvol.04 うめしごと02 前編」
新潟市フードプロモーション認定事業 『にいがたアグリピクニック』 事業者:foodrop

 

土着ws vol.4 うめしごと02 梅干し&梅酢漬け レポート<前半>

台風も梅雨前線も新潟上空に近づいていた7月10日、屋外での開催も危ぶまれましたが、無事に4回目となる土着ワークショップ、「うめしごと02 梅干し&梅酢漬け」をおこなうことができました。

今回はKOKAJIYAからほど近い、新潟市岩室観光施設「いわむろや」さんでの開催です。今回も子どもたちが活躍!前回の「うめしごと01」でご一緒した方もいらして、うめしごと仲間ができたような、そんな嬉しいワークショップとなりました。

藤五郎梅

縁側風に並べられた今日の主役は、江南区にあるひかり畑さんの完熟・藤五郎梅と企画者、DAIDOCOプランナーの山倉がチョイスした「アデリア」の復刻梅瓶。

縁側

梅の収穫などお忙しい最中、ひかり畑の高松さんご夫妻にお越しいただき、お話を伺うことができました!ワークショップのために、すてきな手作りのパンフレットもご用意くださいました。

ご夫妻

パンフレット

そこに書かれていたのは、ひかり畑にかけるご夫妻の想い。少しだけ抜粋します。

「いつも笑顔で楽しく仕事をしていれば、きっとその農作物を食べる人も笑顔になってくれるはず。
そんな笑顔が私たちの太陽で、その太陽でわたしたちは育つのです。」

そんなまっすぐに農業に励むお二人が、農薬も肥料も除草剤も使わずに大切に育てた藤五郎梅を使わせていただきました。またその藤五郎梅について、

江戸時代後期、宇野藤五郎が栽培し、その優れた品質からその名前がつけられたこと。
実が大きいため、梅干しや梅酒に適していること。「梅はその日の難逃れ」と言われるように
「食べ物・血・水」の三毒を断つということが書かれていました。

「体に優しい梅をもっと優しく、そんな想いで日々、梅と向き合い、気持ちよく育つよう手助けをしています。」

我が子のように愛情こめて育てられた梅は、本当に甘い香りを放っていて、斑点も少なく、きれいな黄色&赤みを帯びていました。自然落下した梅をひとつひとつ腰を曲げて収穫する。そんなひかり畑さんの想いを受け取り、この梅から生まれる「梅干し」がとても楽しみになりました!

保存瓶についてもこだわりが光ります。

瓶

石塚硝子株式会社のガラス製品に名付けられたブランド「アデリア」。赤い蓋が目印のその梅瓶は、50年目を迎えた昭和の梅瓶で、2012年に復刻されたそうです。山倉曰く「ガラス部分のストンとしたフォルムといい、蓋のちょっと濃いめの赤色といいとても素敵です。付属のステンレスのレードルがまたいい感じ。甕にするか、瓶にするか悩みましたが、おうちのキッチンにおじゃまするものとして、こちらを選びました」とのこと。確かに愛着の湧く、懐かしさ漂う瓶です。

作業スタート

さて、こだわりの素材と道具を前に気合いが入ったところで、作業開始。まずは梅干しの下準備としての、梅の塩漬けに取りかかります。

1)さっと洗い、水気を拭き取った梅のなり口を竹串などで丁寧にとります。
へたとり

この作業、子どもたちも大得意で、とても器用にへたをとっていました。
へたとりこども

わいわい向かい合っての作業は楽しく、分けた梅もあっという間に終了です。

2)続いてカビ予防のための下処理として、少量の焼酎と塩を梅にまぶし、軽くまぜます。

下処理

3)消毒スプレーで消毒した保存瓶に薄く塩をふり、梅を隙間なく一列並べます。その上に塩をふり、梅と交互に重ねていきます。

うめ並べ

4)最後は残った塩で蓋をするようにして、塩漬け作業は終了。あとは自宅で各自「重し」を置いて、埃などが入らない様にビニールなどで蓋をして涼しい場所におきます。

塩でふた

こうして屋外で作業していると、様々な方に声をかけられます。「あら、何やってるの?」「すごくいい梅ね」「若い人が多いのね」など、おじちゃん、おばちゃんが嬉しそうに尋ねてくれるのが、ほのぼのとしていい光景でした。

声かけ

見物の人

レポートは、<後半>の赤紫蘇の塩もみ作業へと続きます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「土着ワークショップvol.04 うめしごと02 前編」
新潟市シティプロモーション認定事業 『にいがたアグリピクニック』 事業者:foodrop

 

室礼の七夕

KOKAJIYA2F室礼が初めて迎える7月。
七夕飾りは、知人のお庭から分けていただいた笹を「元勉強室」に添えました。
笹

今年も新潟の七夕は、あいにくの雨模様。
それでも雨雲の奥にひろがる天の川を想像し、数日だけ「ねがいごと」を募集しました。
短冊

ほんの数日でしたが、五色の短冊がたくさん笹にさがっていました。その中で、すてきな「ねがいごと」がありました。

「ここに来ると優しい気持ちになれますね。みんなが仲良く過ごせますように」

飾っていただいたみなさま、ありがとうございます。どうか願いが叶います様に。

七夕飾り

七夕飾りの次は、紫陽花を少し。
梅雨時期は、何度となく紫陽花の咲き乱れる姿に心癒されます。新潟の紫陽花ももうすぐ終わり。
涼やかな色を楽しんだそのすぐ後には、本格的な夏が訪れますね。

紫陽花

紫陽花アップ

Posted on 2014-07-11 | Posted in お知らせNo Comments »

 

7/10(木)土着ワークショップvol.4『うめしごと02―梅干し&梅酢漬け』開催します

うめしごと02
「うめしごと02」の日程が決まりました。

今回も、江南区にあるひかり畑さんの完熟した「藤五郎梅」を使用!農薬を使わずに森と同じような環境で土や木の力のみで育った自然栽培の梅で「梅干し&梅酢漬け」づくりを学んでいきます。

本ワークショップは、全3回工程になりますが、「1回目のみ参加+2・3回目は自習」という形での参加も可能です。2・3回目の日程は、天候を考慮し、後日お知らせします。

<うめしごと02 工程>
●1回目:梅の下処理と塩漬けと赤シソの塩もみアク出し(「いわむろや」で開催)
●2回目:梅とシソの土用干し(各自が自宅で行います)
●3回目:ゆかりふりかけ、赤梅酢で紅ショウガ漬けづくり(「いわむろや」で開催)

////
土着ワークショップvol.4『うめしごと02―梅干し&梅酢漬け』
////

日時:2014年7月10日(木)13:00~15:00 
(本日予定どおり開催となります。道中お気をつけていらしてください。)

会場:いわむろや 芝生カフェ(新潟市西蒲区岩室温泉96-1)
駐車場は「いわむろや」駐車場をご利用ください。

※雨天の場合は、いわむろや館内もしくは、芝生カフェとなりの伝統文化伝承館にて行います

内容:
今回は、屋外でのワークショップとなります。ダイドコパティシエ佐藤千裕を講師に、みんなでワイワイ楽しく作業していきましょう。

●1回目は、梅の下処理と塩漬け法と赤紫蘇の塩もみアク出しの仕方を学びます。梅を提供いただく、ひかり畑さんご夫妻もご参加下さることになりました!農業や梅についてお話を伺います。作業の後は、おやつに「藤五郎梅の“青果氷”」をいただきます。梅とシソは各自持ち帰り、5〜10日して白梅酢が上がってきたら、塩漬けの紫蘇を広げ入れて漬けておきます。

●2回目は、7月末の梅雨明け後、晴れ間の続く3日間を見計らって、各自で土用干しを行います。

●3回目は、再び「いわむろや」で開催。干し終えて保存容器に戻し保存した梅干しを持参いただきます。梅と一緒に天日乾燥させたシソ漬けでゆかり(シソふりかけ)作りと、残った赤梅酢で紅ショウガ漬け作りをします。

1回目参加費:5,000円(講習費、材料費、漬け瓶代、藤五郎梅の“青果氷”付き 当日お支払い)
※3回目参加費は後日お知らせします。
※1回目のみの参加も可能です。

持ち物:エプロン、ハンドタオル、重い瓶が入る布製の持ち帰り袋、日よけのための帽子など
定員:15人

申込み方法:TEL 0256-78-8781(KOKAJIYA)/080-3514-6907(ダイドコ佐藤)まで。
「7/10の土着ワークショップ参加申込み」とお伝えください。

※小さいお子様(2歳から一緒に作業可能!)も参加できます。
※おやつの数は、申し込み1人に付き1つになります。追加の際はお申し付けください。
※定員になり次第、受付終了となります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「土着ワークショップvol.4 うめしごと02」は
新潟市フードプロモーション認定事業 『にいがたアグリピクニック』(事業者:foodrop)となります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

///
これまで開催した「土着ワークショップ」はこちら↓
●vol.1 新米ごはん&ワラで鍋敷き作り
●番外編 【公開!】干し柿づくり
●vol.2 流し雛づくり
●vol.3 うめしごと01 青梅シロップ&梅味噌づくり