お知らせ, イベント, 土着ワークショップ [DWS]

土着ws vol.4 うめしごと02 梅干し&梅酢漬け レポート<前半>

台風も梅雨前線も新潟上空に近づいていた7月10日、屋外での開催も危ぶまれましたが、無事に4回目となる土着ワークショップ、「うめしごと02 梅干し&梅酢漬け」をおこなうことができました。

今回はKOKAJIYAからほど近い、新潟市岩室観光施設「いわむろや」さんでの開催です。今回も子どもたちが活躍!前回の「うめしごと01」でご一緒した方もいらして、うめしごと仲間ができたような、そんな嬉しいワークショップとなりました。

藤五郎梅

縁側風に並べられた今日の主役は、江南区にあるひかり畑さんの完熟・藤五郎梅と企画者、DAIDOCOプランナーの山倉がチョイスした「アデリア」の復刻梅瓶。

縁側

梅の収穫などお忙しい最中、ひかり畑の高松さんご夫妻にお越しいただき、お話を伺うことができました!ワークショップのために、すてきな手作りのパンフレットもご用意くださいました。

ご夫妻

パンフレット

そこに書かれていたのは、ひかり畑にかけるご夫妻の想い。少しだけ抜粋します。

「いつも笑顔で楽しく仕事をしていれば、きっとその農作物を食べる人も笑顔になってくれるはず。
そんな笑顔が私たちの太陽で、その太陽でわたしたちは育つのです。」

そんなまっすぐに農業に励むお二人が、農薬も肥料も除草剤も使わずに大切に育てた藤五郎梅を使わせていただきました。またその藤五郎梅について、

江戸時代後期、宇野藤五郎が栽培し、その優れた品質からその名前がつけられたこと。
実が大きいため、梅干しや梅酒に適していること。「梅はその日の難逃れ」と言われるように
「食べ物・血・水」の三毒を断つということが書かれていました。

「体に優しい梅をもっと優しく、そんな想いで日々、梅と向き合い、気持ちよく育つよう手助けをしています。」

我が子のように愛情こめて育てられた梅は、本当に甘い香りを放っていて、斑点も少なく、きれいな黄色&赤みを帯びていました。自然落下した梅をひとつひとつ腰を曲げて収穫する。そんなひかり畑さんの想いを受け取り、この梅から生まれる「梅干し」がとても楽しみになりました!

保存瓶についてもこだわりが光ります。

瓶

石塚硝子株式会社のガラス製品に名付けられたブランド「アデリア」。赤い蓋が目印のその梅瓶は、50年目を迎えた昭和の梅瓶で、2012年に復刻されたそうです。山倉曰く「ガラス部分のストンとしたフォルムといい、蓋のちょっと濃いめの赤色といいとても素敵です。付属のステンレスのレードルがまたいい感じ。甕にするか、瓶にするか悩みましたが、おうちのキッチンにおじゃまするものとして、こちらを選びました」とのこと。確かに愛着の湧く、懐かしさ漂う瓶です。

作業スタート

さて、こだわりの素材と道具を前に気合いが入ったところで、作業開始。まずは梅干しの下準備としての、梅の塩漬けに取りかかります。

1)さっと洗い、水気を拭き取った梅のなり口を竹串などで丁寧にとります。
へたとり

この作業、子どもたちも大得意で、とても器用にへたをとっていました。
へたとりこども

わいわい向かい合っての作業は楽しく、分けた梅もあっという間に終了です。

2)続いてカビ予防のための下処理として、少量の焼酎と塩を梅にまぶし、軽くまぜます。

下処理

3)消毒スプレーで消毒した保存瓶に薄く塩をふり、梅を隙間なく一列並べます。その上に塩をふり、梅と交互に重ねていきます。

うめ並べ

4)最後は残った塩で蓋をするようにして、塩漬け作業は終了。あとは自宅で各自「重し」を置いて、埃などが入らない様にビニールなどで蓋をして涼しい場所におきます。

塩でふた

こうして屋外で作業していると、様々な方に声をかけられます。「あら、何やってるの?」「すごくいい梅ね」「若い人が多いのね」など、おじちゃん、おばちゃんが嬉しそうに尋ねてくれるのが、ほのぼのとしていい光景でした。

声かけ

見物の人

レポートは、<後半>の赤紫蘇の塩もみ作業へと続きます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「土着ワークショップvol.04 うめしごと02 前編」
新潟市シティプロモーション認定事業 『にいがたアグリピクニック』 事業者:foodrop