いろり座談会

ひとひらvol.6ができました!

不定期で発行している「シツライ ひとひら」のvol.6ができました!

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今回の特集は「いろり2」。にいがた稲作文化シンポジウム『暮らしの骨格』と題して6/28にお隣、福井集落にある旧庄屋佐藤家で行った「いろり座談会vol.2」の内容を収めました。

稲作を軸とした生活文化に深く精通する5人の識者を招き、囲炉裏を囲みながら、3時間に及びおこなった座談会。座談は、長く日本人の暮らしの中核にありながら、現代ではほとんど見ることのなくなった「囲炉裏」を話題の中心に据え、何が失われ、何が残り、私たちはそこから何を受け継いでいくのかをテーマに語り合っていただきました。

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紙面には、座談会の配布資料にも使用させていただきました、故・中村三郎さん(旧東頸城郡大島村)の絵と文で郷土の生活を綴った冊子『山は残った』『川ヨ涸れるな』の図版も一部掲載しております。

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この座談をやるにあたり、とても参考になり、また「むかしのくらし」の漠然としたイメージをより実感に近いものに感じるための大切な資料となりました。この場をお借りして、ご子息の中村正紀さん、この本を教えていただいた斉藤文夫さんに感謝いたします。

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「シツライ ひとひらvol.6」
特集:いろり座談会vol.2 にいがた稲作文化シンポジウム『暮らしの骨格』
 座談者【敬称略】:
 五十嵐稔(新潟県民具学会会長)
 斉藤文夫(郷土研究家、写真家、佐藤家囲炉裏の火焚き爺さん)
 宮崎清(千葉大学名誉教授、アジアデザイン文化学会総会長、『図説 藁の文化』著者)
 結城登美雄(民俗研究家、「地元学」提唱者)
 山上力(新潟市西蒲区夏井の稲作農家)
企画・製作・発行::Bricole(桾沢厚子・桾沢和典)
表紙写真:Tango
※今号は、新潟市水と土の芸術祭2015 市民プロジェクト助成事業「にいがた稲作文化ドキュメンタリー&シンポジウム『暮らしの骨格』」の一部として製作しました
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「ひとひらvol.6」は新潟中心に関係各所で配布しています。ぜひ、お手に取って読んでみて下さい。
配布場所リストは↓↓↓ (順次追加予定)

ひとひら配布場所:
●新潟市西蒲区
灯りの食邸 KOKAJIYA
いわむろや
角屋悦堂
福井旧庄屋佐藤家
●新潟市中央区
北書店
marilou
hickory03travelers
新潟絵屋
砂丘館
F/style
新潟・市民映画館 シネ・ウインド
りゅーとぴあ
今代司酒造
新潟市美術館
新潟市歴史博物館みなとぴあ
ブルーカフェ
スズキ家の茶ノ間
はちみつ専門店エルスール
ISANA
ヒメミズキ
蔵織
MAUI store
Hoshino koffee & labo.(予定)
医学町ビル
企画製作室Bridge
日和山五合目
●新潟市北区
nico
●新潟市東区
西田屋
●新潟市西区
ツルハシブックス
●新潟市江南区
北方文化博物館
●新潟市秋葉区
三方舎 gallery
日々の道具・手仕事の店 tetote
●燕市
ツバメコーヒー
一酒庵
●三条市
真昼造船
●十日町市
山ノ家 カフェ&ドミトリー
ギャラリーやきもの語り吉田明作品館
●上越市
高田世界館
<順不同>11/10現在

*配布のご協力をいただけるお店、施設、個人の方も募集中!

 

いろり座談会vol.02 6/28(日)開催します

昨年の4月、旧庄屋佐藤家にて行った「いろり座談会」。6月にその第2回を開催します。

いろり座談会2

テーマは「暮らしの骨格」。副題は、にいがた稲作文化シンポジウムです。

佐藤真監督のドキュメンタリー映画『阿賀に生きる』や、西蒲区福井の写真家・斉藤文夫さんが記録した「角海浜」に生きた老人たち。「彼らからいったい何を受け取ったのか」。座談者のみなさんにそう尋ねたのが、第1回のいろり座談会だったと思います。

今回はテーマを決めるにあたり、いつも土着ワークショップでお世話になっている藁細工職人の山際辰夫さん(86歳)の存在がありました。毎年地域の人に売る「注連縄」や「しめ飾り」をつくるために、必要な藁などの材料を半年以上、手間をかけ自分の手で育てている山際さん。

「藁仕事は好きでやっているの」と語る山際さんのその元気の源は何だろう?
そう思った時、いつも土とともにある、山際さんの生活を想いました。そして、山際さんの稲作とその周辺を映像に残したい。そこに何らかのヒントが映るのではないかと考えました。

と同時に、稲作をはじめ、土地に根差し、土地と深く関わって生きるということはどういうことなのか?日本人の暮らしの変遷や社会状況をたどりながら、改めて考えてみたいと思ったのが、今回のシンポジウム企画です。

ゲストは、
民具研究者の五十嵐稔さん
佐藤家の囲炉裏の火焚き爺さん、斉藤文夫さん
藁文化研究者の宮崎清さん
民俗研究家の結城登美雄さん
稲作農家の山上力さん

土地土地を尋ね歩き、そこに暮らす人々の声やものの形、有り様を記録し、あるいは自身も土地と関わって生きている、そんな素敵なみなさんです。

暮らしの中に当たり前に存在している生活様式、文化、習慣、風俗、祭りのようなものの中に、古くからの日本人の営みの形が見え隠れしている。私たちの暮らしを形づくっている、その「暮らしの骨格」とはどんなものだろう。また、それはどう変化しているのだろう。

そういったことも掘り下げながら、「今、何を大切にして生きていきたいのか」をゲストのみなさんと一緒に考えられたらなと思っています。

ぜひ6月28日(日)13時~、旧庄屋佐藤家に集まって、囲炉裏の火を囲んでみませんか?

///(以下、概要)///

いろり座談会vol.02 にいがた稲作文化シンポジウム 「暮らしの骨格」

座談者【敬称略】
五十嵐稔(新潟県民具学会会長)
斉藤文夫(郷土研究家、写真家、佐藤家囲炉裏の火焚き爺さん)
宮崎清(千葉大学名誉教授、アジアデザイン文化学会総会長、『図説 藁の文化』著者)
結城登美雄(民俗研究家、「地元学」提唱者)
山上力(新潟市西蒲区夏井の稲作農家)

聞き手 桾沢厚子(ブリコール)

日時:2015年6月28(日)13:00~16:00
会場:福井旧庄屋佐藤家(新潟市西蒲区福井2908)
参加費:¥500(資料代込)
定員100名 当日先着順(予めのご連絡でお席を確保可能)
問合せ・予約:080-4051-1211(ぐみざわ)、info@bricole.jp
HP:http://bricole.jp/irori/

企画:ブリコール(桾沢和典・桾沢厚子)
協力:NPO法人福井旧庄屋佐藤家保存会、NPO法人いわむろや
ロゴ:荒木康太(ノッポ) 写真:Tango

※にいがた稲作文化ドキュメンタリー&シンポジウム「暮らしの骨格」は、水と土の芸術祭2015 市民プロジェクトの認定事業です。

●チラシ詳細は(こちら)からダウンロードできます。

●「暮らしの骨格」facebookページ
●「暮らしの骨格」twitter: @tw_irori

Posted on 2015-06-10 | Posted in いろり座談会, お知らせ, イベントNo Comments »

 

「シツライ ひとひらvol.3」ができました

室礼発行のフリーペーパー「シツライ ひとひらvol.3 特集:いろり座談会」が出来ました。

今号は、4月27日に西蒲区福井の旧庄屋佐藤家で開催した「シツライひとひら presents <いろり座談会+16mmフィルム上映会>『角海浜物語』×『阿賀に生きる』—自分を含めた世界の出来事—」の座談会前半の内容を収録。紙面いっぱいに3時間に及ぶ濃い座談の半分をおさめました。vol.01がB4サイズからvol.02がB3サイズに規格が大きくなったのに引き続き、今回も更に紙面が大きくなってA2サイズ規格での発行です。

これから、新潟中心に関係各所に郵送します。
配布場所リストは 順次下記に追加していきます。

後半、「阿賀に生きる」監督佐藤真さんの話題にも及び、更に深化する座談は前半後半あわせて冊子としてまとめる予定です。準備ができましたらHP、Facebookなどでお知らせします。

 

「シツライ ひとひらvol.3」
特集:いろり座談会
発行:「室礼」
企画・編集・制作:Bricole(桾沢厚子・桾沢和典)
表紙写真:Tango
配布場所:
新潟市西蒲区
灯りの食邸 KOKAJIYA
角屋悦堂
新潟市中央区
北書店
marilou
hickory03travelers
ハチスオフィス/八千寿商店
Blue Cafe
store room
今代司酒造
新潟絵屋
砂丘館
新潟市歴史博物館(みなとぴあ)
F/style
新潟・市民映画館 シネ・ウインド
新潟市美術館
・たけうち画廊
新潟市東区
西田屋
新潟市西区
ツルハシブックス
新潟市江南区
北方文化博物館
新潟市秋葉区
三方舎 gallery
燕市
ツバメコーヒー

<順不同>7/5現在

*配布のご協力をいただけるお店、施設を(個人でも)募集中!

ひとひらvol.03
ひとひらvol.03内側

 

『角海浜物語』×『阿賀に生きる』いろり座談会&上映会開催!

春の陽気を感じる日が増え、岩室周辺の桜もすこし紅く膨らんできたように感じます。
来月、4月27日(日)のイベントが決まりました。

阿賀に生きるスチール

シツライひとひら presents <いろり座談会+16mmフィルム上映会>
『角海浜物語』×『阿賀に生きる』—自分を含めた世界の出来事—
です。

「ひとひらvol.02」号で『角海浜』についてインタビューをした斎藤文夫さんと、ドキュメンタリー映画『阿賀に生きる』(1992年、佐藤真監督)の製作に関わったみなさんを交え、座談会を開催します。同日の午前中には『阿賀に生きる』の16mmフィルムによる上映会もおこないます。20年以上経ってもなお輝きを放っている映画。その撮影をされた小林茂さんご本人によるフィルム上映は、またとない体験になることと思います。鑑賞は無料ですが、上映終了時に「カンパ」をお願いしたいと思います。また座談会の内容は、次号「ひとひら」に掲載予定です。

ぜひお誘い合わせのうえ、ご参加ください。

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角海浜物語

「シツライ ひとひら」presents <いろり座談会+16mmフィルム上映会>
『角海浜物語』×『阿賀に生きる』横断トーク
〜自分を含めた世界の出来事〜

ここから先は自分には関係のないこと、と線を引き、区別すること。
そこに人がいる、という想像力を消すこと。
それが、この国の経済の発展を支えた一つの方法だったのではないか。

一方で、「私が病気になったおかげで、あなたたちみんなが病気にならなくてよかった」
そう言って死んでいった人がいる。
自分の周りの人と自然に愛着を持ち続け、分ちがたく生活してきた人々がいる。

そこで生きる人々は、「豊かな」暮らしを望まなかった。
「これでいい」と多くを望まず生きることができた。

人が生活の糧としている川に有機水銀を流すこと。
人が棲む場所に原子力発電所を建てるということ。

それらを自分を含めた世界の出来事として受け止め、生きた人たち。
彼らと出会い、座談者たちは何を感じ、得たのか。
一緒になって考えてみたい。

阿賀に生きるスチール

<日時>
2014年4月27日(日)
10:00~12:00
第一部 映画『阿賀に生きる』(1992年、佐藤真監督)16mmフィルム上映会
(会場:新潟市岩室観光施設いわむろや内「伝統文化伝承館」

14:00~17:00
第二部 いろり座談会 『角海浜物語』×『阿賀に生きる』横断トーク
(会場:福井旧庄屋佐藤家

<座談者>
斎藤文夫(郷土研究家、写真家、福井旧庄屋佐藤家・囲炉裏の火焚きじいさん)
大熊孝(新潟大学名誉教授、『阿賀に生きる』製作委員会代表)
小林茂(映画監督、『阿賀に生きる』カメラマン)
旗野秀人(『阿賀に生きる』製作発起人、冥土のみやげ企画、新潟水俣病安田患者の会事務局)
村井勇(アトリエラボン、『阿賀に生きる』スチール)

●聞き手 桾沢厚子(岩室温泉KOKAJIYA2F「室礼」)

<会場>
・新潟市岩室観光施設いわむろや内「伝統文化伝承館」(新潟市西蒲区岩室温泉96-1
・福井旧庄屋佐藤家(新潟市西蒲区福井2908
※各々駐車場あり

<参加料>
第一部 上映会…鑑賞無料(カンパをお願いいたします)
第二部 座談会…500円(お茶、資料代)

<企画>
ブリコール(桾沢和典・厚子)

<協力>
太秦株式会社、NPO法人福井旧佐藤家保存会、NPO法人いわむろや、灯りの食邸KOKAJIYA

<お問い合わせ>
●メール:info@bricole.jp
●電話:080-4051-1211
●FAX:0256-78-8781
申し込みは不要ですが、当日は先着順によるご案内となります。予め席を確保されたい方は、上記のいずれかから、「1)参加者名、参加人数 2)連絡先電話番号」をお知らせ下さい。第一部と第二部、どちらか一方のみのご参加も歓迎いたします。
担当:ブリコール・桾沢(ぐみざわ)

<座談者プロフィール>
●斎藤文夫(さいとうふみお)
1933年新潟市西蒲区(旧巻町)福井生まれ。写真家、郷土研究家。「のぞきからくり」活用普及委員。NPO福井旧庄屋佐藤家保存会理事。元巻郷土資料館長の石山与五栄門氏や写真家・熊谷元一氏との出会いによって、郷土の風景、暮らし、人々の営みなどドキュメント志向の写真を撮り続ける。地域資源の発掘や文化・研究活動の傍ら、写真集も出版。1999年より旧庄屋佐藤家の保存活用を始め、現在も囲炉裏の火を守り続ける。

●大熊孝(おおくまたかし)
1942年台北生まれ。千葉育ち、新潟市在住。東大工学部土木卒、工学博士、新潟大学名誉教授、NPO法人新潟水辺の会代表。専門は河川工学、土木史。自然と人の関係がどうあればいいかを、川を通して研究しており、川の自然環境を守るとともに、治水・利水のあり方を住民の立場を尊重しながら考察している。主な著書に『洪水と治水の河川史』、『川がつくった川・人がつくった川』など。映画『阿賀に生きる』製作実行委員会代表。

●小林茂(こばやししげる)
1954年新潟県生まれ。ドキュメンタリー映画監督、カメラマン。『阿賀に生きる』の撮影により日本映画撮影監督協会第1回JSC賞受賞。主な監督作品に、札幌の学童保育所を舞台にした『こどものそら』、びわこ学園を舞台に重症心身障がい者の心象を描いた『わたしの季節』、アフリカのストリートチルドレンの思春期を描いた『チョコラ!』など。現在、人工透析をしながら豪雪地域の十日町市や津南町などを舞台に『風の波紋』を撮影中。

●旗野秀人(はたのひでと)
1950年新潟県阿賀野市(旧安田町)生まれ。家業の大工を継ぎ、現在、旗野住研専務。新潟水俣病問題で新潟水俣病安田患者の会事務局を務める。映画監督の佐藤真氏をくどき落とし、映画『阿賀に生きる』を誕生させた仕掛け人。また「阿賀に生きるファン倶楽部」や「冥土のみやげ企画」を主宰し、芝居や映画上映、温泉旅行の企画など、被害者の支援にとどまらない、多彩な地域文化運動のけん引役としても知られる。

●村井勇(むらいいさむ)
1961年東京生まれ。新潟市在住。アトリエラボン代表。フリーカメラマン。日本縦断徒歩旅行の途中で新潟に立ち寄り、その際『阿賀に生きる』にスチール担当として参画。1993年長野県南佐久郡にて映画『地域をつむぐ―佐久総合病院付属小海町診療所から』に撮影助手として参加。その後、単独で南佐久のお年寄りの姿を撮影し続け、初個展を新潟、長野、神戸、京都で巡回開催。以後個展多数。新潟日報「assh」の表紙写真を担当。

<座談会開催について>
今年に入って『阿賀に生きる』の映像を観る機会がありました。阿賀の村々や老人たちの生きる姿に「美しい、これこそ新潟の宝だな」と思う気持ちと、「自分もこんな老人たちのようにいつか達観して生きられる日がくるのだろうか?今は時代が違うから無理なのだろうか?」「うらやましい」と思う気持ち、また佐藤真監督はじめ、『阿賀に生きる』を制作した人々へ向かって、「なぜこんな素晴らしい映画が撮れたのだろう、なぜ残そうとしたのか」ということを知りたいという興味がふつふつと湧いて出てきました。そうした感覚の余韻のうちに、過疎に消えた村「角海浜」を記録した斎藤さんへのインタビューに臨みました。すると斎藤さんのお話の端々で、『阿賀に生きる』の映像でみた老人たちがフラッシュバックしてきました。また斎藤さんへのインタビューは、岩室温泉の古民家KOKAJIYA2F「室礼」で発行しているフリーペーパー「ひとひら」vol.2号に、記事として掲載しました。(「斎藤文夫さんに聞く、角海浜」)それを読んだ大熊さんと旗野さんから「『阿賀に生きる』に出てくる老人たちと角海浜の人々が重なって見えた」と、ほぼ同じ内容の感想をいただきました。「角海浜」と「阿賀」。この海の村(角海浜)と山や川筋の村(阿賀)には少なからず共通点があり、またそれぞれの村に関わった人々のあいだにも、そこに惹きつけられた共通した理由があるのではないか、それは何なのだろうという問いから、この座談会を企画しました。その問いは今の時代に不可欠な答えに繋がっていると思うのです。座談会の内容は、「ひとひら」次号にまとめる予定です。

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チラシデータ(A4縦片面用)
チラシデータ(A4横両面用おもて)
チラシデータ(A4横両面用うら)