イベント

3/1(土)土着ワークショップvol.2 「流し雛づくり」

流しびな

雛祭りの元となったといわれる「流し雛」。
3月3日の節句の夕方に、災いを祓うために 人形を形代(かたしろ)にして、
川や海に 流す習慣が各地に残っています。 雛段に飾るお雛様も素敵ですが、
祈りや思いを込めて流すという「流し雛」も、とても風情があります。
ここ新潟県でもかつては「流し雛」の風習が見られたとか。

今回は流すことはしませんが、 桟俵(さんだわら)という稲藁で編んだ船、
ひな人形、そして春の小花をあしらい、思い思いの「流し雛」をつくります。
ワークショップに合わせ、雛祭りを感じられるKOKAJIYAのお茶とお菓子も用意します。
娘さんやお孫さんへのプレゼントに、また家庭やお店など季節のお飾りやお守りに。
どうぞワークショップで手を動かして、外は寒くても 心も体もあったまる
“春のひととき”を過ごしてみませんか?

日時:2014年3月1日(土)
13:00~ ワラ細工職人 山際辰夫さんを講師に「桟俵」づくり
14:30~ 室礼スタッフとともに「人形」づくり
15:30頃 お菓子タイム
16:00終了

会場:室礼(KOKAJIYA 2階)
駐車場は「いわむろや」駐車場をご利用ください。

参加費:3,000円(茶菓子・材料費込み、当日お支払いただきます)
定員:10人
申込み方法:メール[info@bricole.jp] かTEL 0256-78-8781(KOKAJIYA)まで。
「3/1土着ワークショップ参加申込み」と明記ください。

※小さいお子様がいらっしゃる方は、お申込みの際、ご相談ください。
※定員になり次第、受付終了となります。

夏井の稲ワラ
藁は、新潟市西蒲区夏井で穫れた稲わらを使用します。

古裂
人形は、厚紙と金色の和紙、古裂(こぎれ)で作成します。
好きな布があれば、お持ちいただいても結構です。

 

「室礼」事始め、小鍛冶屋の「水引」を展示

1/8、KOKAJIYAの新たな1年が始まりました。合わせて、2014年の「室礼」もオープンしています。
今年もよろしくお願いいたします。

新年の始まりということで、展示の第4弾に選んだのは、「水引」。
お正月らしい、少し華やかなシツライでお待ちしております。

  mizuhiki
シツライ展示#4

結ぶ
小鍛冶屋の水引

展示期間:1/25(土)19:00まで。火曜、第1水曜定休。
企画・展示:Bricole

小鍛冶屋の大掃除の際に出てきた、水引の結び方の見本帖。
お茶やお花に造詣の深い家主だったので、
このような風雅な技芸もたしなまれていたのでしょう。

結び方の詳細はわかりませんが、ひとつひとつの結び方に
名前や意味があります。蝶結び、花結び、あわじ結び、宝船…。

台紙に、明治時代の賞状などの厚紙を再利用されているところからは、
ものを大切に使おうとされるお心も伺えます。

水引のみならず、紐や紙、藁縄や風呂敷など、
さまざまなものを「結ぶ」という行為は、
日本が古来から伝えてきた芸術のひとつ。

人と人の心を結び、幸運を育むとされる水引。
この岩室温泉・KOKAJIYAでも
今後たくさんの人と人の“縁”を結ぶことができますように…。
そんな願いを込めて。

 

●「水引」(みずひき)とは
贈り物や包み紙などにかける和紙でできた飾り紐。
和紙を紙縒り(こより)状にして糊をひき、乾かして固めたもので、
室町時代の後期には使われていた。さまざまな結び方が考案され、
立体的な水引細工は、祝儀や縁起物、髪飾り、結納飾りなどに用いられる。
長野県飯田の「飯田水引」や石川県金沢市の「加賀水引」が有名。

 sasamuzubi

Posted on 2014-01-09 | Posted in お知らせ, イベントNo Comments »

 

干し柿づくり2013晩秋@室礼 レポート

立冬を過ぎ、新潟の空気も秋の終わりへと加速する中、11月17日は久々の晴天の休日となりました。

例年よりも早く柿の実が成熟を迎える頃合いとなり、
「もうこれが今年最後のチャンス!」とばかりに、いささか駆け込み気味に
秋の実りを美味しくいただくための昔ながらの知恵、「干し柿づくり」を室礼にて行いました。

その模様をお伝えします。

KOKAJIYAがオープンして以来、初めて迎える冬。
その訪れを歓迎するかのような、ちょっぴりかわいらしい柿の風景を軒先につくることができました。

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晩秋になると日本のあちこちで見られる、柿を干す光景—。
でも一方では、少しずつそれが、身近なものではなくなってきているのかもしれません。

あたりまえに地域にあった風景の作られ方を体験したい。
そんな思いで「干し柿づくり」をまずは自分たちでやってみようと挑戦しました。

右も左もわからなかったので、柿のプロに教えていただこうと、
新津にあるタカツカ農園の高塚俊郎さんにレクチャーをお願いしました。

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まずは「なぜ柿を干すの?」という説明からスタート。
「渋柿の渋みの訳は、タンニンという柿の中の物質が、
口の中のだ液のタンパク質や水分と結びついて、その物質が柿独自の苦さのもとになる。
でも昔ながらの知恵で、柿を干すことによって、タンニンを水に溶けない物質に変えてしまう。
そうすることで柿の「甘味」だけを感じられるようになり、おいしくなる」のだそうです。

今回使った柿は、西蒲区巻の柿団地でとれた「平核無(ひらたねなし)」という種類の柿。
渋柿の一種ですが、その原木は新津から来ているのだとか。
大きさはSからM。タカツカ農園の柿は、2Lや3Lともっと大きな柿だというから驚きです。
それを1つ1つ機械で皮剥きするそうです。機械での作業も“技”がいるようで、その作業は
専らおじいちゃんのお仕事なのだとか。

今日は、手作業で1つ1つ剥いていきます。

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関東からタカツカ農園に奨学米プロジェクトで農作業体験にきていた大学生や
高塚さんのお子さんも参加して、みんなでひたすら「皮剥き」をしていきます。

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「柿を剥くのも初めて」という大学生も徐々に慣れた手つきになっていきます。

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高塚さんファミリーがそろって皮剥きをするすがたに、
「親から子へ知恵を伝える」という当たり前の景色を見せて貰いました。

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かねてから「干し柿」をやってみたかったとおっしゃっていた
燕市のツバメコーヒーの田中さんも参戦!人手があると本当に速いです。
60個あまりの柿があっという間に剥きあがりました。

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柿が干し上がった後の“もうひと手間”についても教えていただきました。

3,4週間して頃合いの硬さに仕上がった干し柿をクリップから外し、
平べったくもみほぐし、潰していきます。もみながら好みで形を整えてきます。
もむことで、干し柿の「糖分」を、柿の中から外へと行き渡らすことが
できるのだそうです。その糖分が、白く表面に浮き出て来ます。

もんだ後の柿を平らなザルなどの上に少し置いておくと、自然と粉が吹いてくるそうです。
不思議です。そうして干し柿が出来上がります。
干し柿は冷凍保存も可能で、水分がないので凍らず、そのまま冷凍庫から出して食べられるそうです。

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レクチャーが終わり、今度は干場の準備です。干す場所の条件は、
「風がよく通るところ」「雨に濡れない」「屋外」がポイント。

今回、干し方は、よく民家の軒先に見られるたて吊り型ではなく、
農家さんがやられる、横一列に干すやり方を教わりました。
干し柿専用のクリップ(ホームセンターで手に入るそうです)を柿を干す位置を
決めて橋渡しした棕櫚縄に適当数ひっかけ、干場づくりは完了です。

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いよいよ干す工程。皮剥きした柿を熱湯に20,30秒くぐらせ、殺菌したもの
にクリップをヘタの脇にぐっとひっかけるようにして留めていきます。

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KOKAJIYA1階のレストランの軒下に、ネックレス状に柿を並べました。干したばかりのときは色がまだ鮮やかなので、クリスマス飾りのようです。

あとは3、4週、待つのみ。
少々柿が熟してきて柔らかいものもあったこと、初めての試みということで、
失敗もあるかもしれませんが、来年開催予定の「土着ワークショップ」の
ための実験ということで、少し様子を見てみたいと思います。

経過は折々、HPにて報告します。

 

11/17(日)【公開!】干し柿づくり やります

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【公開!】干し柿づくり @室礼
日時:2013年11月17日(日)10:30〜14:00頃
場所:西蒲区岩室温泉666 KOKAJIYA2F「室礼」
講師:タカツカ農園 高塚俊郎さん(午前中いらっしゃいます)
見学自由!飛び入り参加も歓迎!
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「土着ワークショップ vol.2」として、11/23に予定していた干し柿づくり。

今回は、例年より気候が暖かかかったため、予定していた時期に“旬”の柿が
手に入らず、残念ながら来年にゆずることになりました。

そのかわりに、「干し柿づくり」の公開制作をKOKAJIYA2F「室礼」にて、
急きょ明日の11月17日(日)に行うことにいたしました!

使用する柿は、県内でも第2位の産地である角田山のふもと、柿団地
(西蒲区巻地区)の渋柿。先週西蒲区にあるJAの産直所「越王の里
にてぎりぎり、今年最後の渋柿を手に入れました。

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「渋柿」は20個で700円!安いです。
産直所の隣りには柿専用の選果場もあって、この地域が柿の産地であることが伺えます。
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干し柿づくりを教えてくださるのは、新津でお米、柿、新潟の果物を
使ったジャムづくりなどをなさっている「タカツカ農園」の高塚さん。

高塚さんは、6年の東京でのサラリーマン生活を経てUターン。
地域にある豊かな資源を活用して、それを生かすような減農薬による
農産物(農産加工品)づくりに日々取り組んでいらっしゃいます。
次世代を担う子どもたちに楽しい「食の記憶」を提供したいと、
作物を作るのみならず、学校に出張授業をされたり、異業種の人との
連携も積極的に行ったりと、さまざまに活動の幅を広げていらっしゃいます。

タカツカ農園の「はっちん柿、ごまはっちん柿」は、毎年すぐに売り切れてしまうほどの看板商品です。

そんな「柿」のプロでいらっしゃる高塚さんが教えてくださる干し柿づくり、とても楽しみです。

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ぜひ、見てみたい、やってみたいという方は、17日
ご自由に「室礼」にいらしてください。
午前中10:30頃から、お昼を挟んで14時頃まで作業予定です。

KOKAJIYAでの初めての干し柿づくり。
はたしてどのようなものになるか、おいしくできるのか…
どうぞ見守っていてください。

また経過などHPにて報告したいと思います。

 

華雪 関連書籍を「室礼」にて販売中

11月6日(水)まで開催中の華雪書展「人とひと」に合わせ、
これまで華雪さんの関わられた書籍の一部を販売しています。

一般の本屋さんでは、在庫がなかったり、扱いをしていなっかったりと、
なかなか手に入りにくいものもありますので、ぜひこの機会にお買い求めください。

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左から、
between the books 04 “ATO” KASETSU
1,680円
書家・華雪の作品集。文字をはじめ、宮沢賢治の詩や正岡子規の歌を
大胆に筆を通して描き貫く華雪の書画をホンマタカシが撮影。
500部限定(本人直筆のサインとナンバー付)、16ページ、カラー&白黒。

「木の戦い」/エクリ
詩:タリエシン 英訳:ロバート・グレイブス
訳:井辻朱美 書:華雪
2,625円
6世紀のウェールズで活躍した伝説の吟遊詩人タリエシンの作とされる詩群
「木の戦い」は多くの木々が動き回り、激しい戦いを繰り広げる物語。
壮大でミステリアスな詩行を書家、華雪が彩ります。

●「石の遊び」/平凡社
華雪著
1,260円
篆刻に散文を組み合わせた独自の世界。出会いと記憶と想像から選ばれた文字は、
石に刻まれて「遊印」となり、34の新しい物語が生まれた。第2作品集。
「京都新聞夕刊」連載を再構成。

「書の棲処」 華雪 作品集 /赤々舎
2,415円
華雪にとって初めての書の作品集であると同時に、自分が書いている場所、
そして書の棲処とは何処なのかを問い直した一冊。収蔵の写真は、写真家・
志賀理江子による撮り下ろし。

Posted on 2013-10-29 | Posted in お知らせ, イベント, 展覧会No Comments »

 

11/3(日・祝)華雪ワークショップ&公開制作のご案内

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いよいよ明日より始まる、華雪書展「人とひと」の開催に合わせ、
11月3日(日・祝)に華雪さんをゲストに
◆参加型ワークショップ/「花」を書く
◆書のライブパフォーマンス/しつらえる
2つのイベントを開催します。

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参加型ワークショップ/「花」を書く
華雪さんをゲスト講師に、「誰かのための場所をしつらえること」をテーマに
「花」という文字を書きます

日時:11月3日(日・祝)11:30~14:30(お昼休憩あり) 【終了いたしました
場所:「室礼」(KOKAJIYA2F)
定員:10人(小学生以上)
参加費:2,000円(材料費込)
プラス1,000円で「KOKAJIYA特製おにぎりランチBOX」が付きます
※ランチBOXは、参加申込みの際にご希望をお伝えください。

主催:Bricole、新潟絵屋
共催:NPO法人いわむろや

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書のライブパフォーマンス/しつらえる
華雪書展「人とひと」の展示場所名である「室礼」にちなみ、
小鍛冶屋へのしつらいを華雪さんが書で表現します

日時:11月3日(日・祝)16:00~17:30  【終了いたしました
場所:灯りの食邸 KOKAJIYA (1F)
定員:30人 (小学生以上)
参加費:1,000円(1ソフトドリンク込)
主催:Bricole、新潟絵屋
共催:NPO法人いわむろや
協賛:灯りの食邸 KOKAJIYA

※パフォーマンス後、18:00から「灯りの食邸 KOKAJIYA」での
ディナーを希望される方は、ご予約(0256-78-8781)をお願いいたします。

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【お申込み方法】
メール[info@bricole.jp] かTEL 0256-78-8781(KOKAJIYA)まで。
各々「11/3華雪ワークショップ」または「11/3華雪公開制作」
参加申込みと明記ください。
※定員になり次第、受付終了となります。

【お問い合わせ】
メール[info@bricole.jp] かTEL 0256-78-8781(KOKAJIYA)まで。

Posted on 2013-10-22 | Posted in お知らせ, イベント, 展覧会No Comments »

 

土着ワークショップvol.1「新米ごはん&ワラで鍋敷き作り」

土着ワークショップvol.1 レポート

10/20、「土着ワークショップ」シリーズの第1回目となる「新米ごはん&ワラで鍋敷き作り」を「室礼」にて行いました。

あいにくの雨の中、新潟市内、三条市や富山県の富山市からお越しくださった参加者のみなさん。

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まずは、「はざかけ新米ごはんを食す」ことからスタート。

先月「いわむろや」主催で西蒲区夏井エリアで行われた「はざ架けイベント」で得られたお米を、KOKAJIYA特製のおかずとともにいただきました。

“はざ架け”とは、刈り取った稲を束にして、木と木の間に渡した竹に架け、自然乾燥させること。夏井エリアは、このはざ架けをする木=「はざ木」(西洋トネリコ)が田んぼに沿って植えられ、その風景は「美しい日本の村景観百選(農村景観百選)」の一つにもなっています。

メニューはこちら↓
・お釜で炊いた、はざかけ新米ごはん
・KOKAJIYAシェフ特製きりあい
・秋野菜のカポネータ
・魚のエスカベッシュ
・クスクスのサラダ
・きのこの煮つけ

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驚いたのは、ごはんの味の違い。お釜で炊いたことはもちろん、
はざかけ米は、ふっくら粒が立って、稲の香りがする、風味のしっかりとした味がしました。
自然乾燥のお米は、やはりひと味もふた味も違いました。

また、KOKAJIYA熊倉シェフがつくる「きりあい」(三条や岩室など新潟に伝わる生ふりかけ)も、商品化のリクエストが出るほどの人気。

「これだけでごはんが進んでしまう。ここで売っていないの?」とのお声…

おいしいお米をいただきながら、ワラ細工の講師、黒崎民具保存会会長の山際辰夫さんとの懇談。
雑談の中で意外にも参加者の多くが稲ワラに触れたことがないということがわかりました。
新潟、富山と言えば米どころとして知られますが、ほとんどが「ワラ」に触れたことがないという現実。
かつては農家をはじめ生活に必要な道具の多くをワラで作っていたわけですが、そうした「あたりまえ」にあった文化が失われていくコトへの疑問からこの「土着ワークショップ」は始まっています。

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そしていよいよ、はざ架けして得られたワラを使っての「鍋敷きづくり」へ。
畳の上で山際さんを囲み、円になって作業を開始しました。

準備)ワラを柔らかく加工する

干したままのワラは、茎がしっかりしていて、曲げにくく加工がしにくいもの。そこで、ワラに機械を使って圧を加え、しなやかに柔らかくします。かつては、横槌を使って手作業で柔らかくしていたようですが、これだけでも大変な作業。これでわら細工をはじめる準備ができます。ワークショップでは、山際さんに事前に加工をお願いしました。

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1)ワラをすぐる
鍋敷きの表面に使う、つやのある芯のしっかりとしたワラを選択する作業です。
たくさんのワラの中から選ぶという単純でありながら、根気のいる作業でした。
そして選ばれたワラを、鍋敷きの表面に編み込むため、長さを切り揃えます。

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2)芯をつくる
鍋敷きの芯には、表面には使えない残りのワラを使います。2つの束をつくり、
各々の束の上下を逆にして重ね(穂先と根元の幅が異なるため)ます。
それを、ビニールテープで真ん中を結び、束を円の形にして、ぐるぐると
テープをまきつけながらしっかりと固定します。

3)表面にワラを編む
1)ですぐったワラを3本(均一の太さのため本数は適宜調節)とり、円形の芯に
結び、次の3本をすぐ下に巻き付け、それらを交差させ、編み込んでいく。
この作業を続けるのですが、ここで慣れる(コツや自分のリズムをつかむ)まで
が個人差のでるところ。巻き付けたワラを押さえるのに力がいること、また
巻き付ける間隔も人によって異なるので、できあがりもまったく違った風合いに
なります。

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4)表面のワラを固定
編み込みを一周したら、ワラの編ひも(山際さん作成)で結びつけ固定。
あとは、はみ出たワラを切りそろえ完成です。

制作時間は、直径20㎝の鍋敷きで約1時間半~2時間ほど。
最初なので時間はかかりましたが、慣れればもっと早くできると思います。

参加者のみなさんは、想像以上の重労働に「今日中にできないかも…」などと途中で笑いもおこりつつ、終始集中して作業をなさっていました。そして、完成したときの喜び、充実感は格別のものでした。
最後はみなさんで記念撮影。

土地のめぐみであるお米を食べ、その稲から生まれた「第二のお米」ともよばれるたくさんの道具や肥料、そして材料にもなる「ワラ」を自分の手を使って細工すること。

稲作、料理、ワラでの道具づくり…すべてが土地とくらしと人と直結したものごと。
半日のイベントではありましたが、その奥深さを実感したワークショップとなりました。

はざかけ米をご用意くださった夏井の農家の山上さま、いわむろや、料理と配膳をしてくださったKOKAJIYAのみなさま、そして参加者のみなさま。ありがとうございました。

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次回の土着ワークショップは11/23(土・祝)「干し柿をつくる」を予定しています。
見た目にも美しい、今が旬の柿の干し方を本格的に学びます。ぜひ、今からご予定ください。

ちなみに、今回のワラ細工は、「小鍛冶屋」にもともとあった「カマダイ」(=釜を敷くもの)を参考に、これをつくろうと企画をしたものなので、できあがりが少し大きめでした。
次回は少し小さめの藁細工を作るワークショップを企画したいと思います。

今後も「室礼」の土着ワークショップをお楽しみに!

 

華雪書展「人とひと」10/23より開催

「室礼」の看板となるロゴを書いて下さった書家の華雪さんによる展示開催日が決定しました。

(ロゴについてはこちらをご覧下さい)

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華雪書展「人とひと」

「『室礼』とは、ひとを迎える場所を整えることと教わった。
けれど、人が〈ひと〉のために用意できるものなんてあるのかと思った。

人と〈ひと〉、ひらがなの〈ひと〉の後ろにことばを加えてみる。
ひとり、ひとつ、ひととき、ひとしい、ひとびと――
こうして〈ひと〉からあらわれたことばを読んでいると、
ひとは場所を整え、
気持ちのあらわれをかたちにして加えて飾り、
そうして心を尽くしているのかもしれない。
そんなことを思った。」

「室礼」の書をはじめ、人とひとの間をテーマに作品を発表いたします。

期間:10/23(水)〜11/6(水)火曜定休
時間:11:30〜21:00(14:30〜20:30には喫茶もご利用できます)
※10/24(木)のみ14:30からの開館となります。ご了承くださいませ。
場所:「室礼」(KOKAJIYA2F)+「灯りの食邸 KOKAJIYA」  新潟市西蒲区岩室温泉666

入場無料

※11月3日(日・祝)には、華雪さんによるワークショップ「花を書く」、
書のライブパフォーマンス「しつらえる」も開催いたします。

問い合わせ:0256-78-8781(KOKAJIYA)
企画・主催:Bricole(ブリコール)新潟絵屋
共催:NPO法人いわむろや
会場協力:灯りの食邸 KOKAJIYA

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kasetsu 撮影:水谷達朗
華雪プロフィール

1975年京都府生まれ。現在、東京都在住。
五歳の頃から通い始めた書道教室で、漢字が持つ象形文字由来のなりたちと複数の意味に惹かれ、以来、書と篆刻に親しむ。
1992年より個展を中心に活動し、各地でワークショップも行っている。日常の中から見出したテーマを、少字数の漢字で表現する書や、 禅語などを用いた物語性の高い篆刻作品を中心に、文字、言葉、文章、そして書くという身体行為そのものを探る創作を続けている。
またさまざまな土地で、出会ったひとたちとの対話や、そこで触れたもの、ことから生まれた思いを表現する公開制作や展示を行っている。
刊行物には「ATO 跡」(2009年、between the books)、「書の棲処」(2006年、赤々舎)、「石の遊び」(2003年、平凡社)等があり、 作家活動の他に「コレクション 戦争×文学」(集英社)、「石原慎太郎の文学」(文藝春秋)をはじめとした、書籍の題字も手がけている。

「華雪 kasetsu」ホームページ

Posted on 2013-10-15 | Posted in お知らせ, イベント, 展覧会No Comments »

 

10/20「新米ごはん&ワラで鍋敷き作り」参加者募集中(終了しました)

室礼では、「土着ワークショップ」と題し、
岩室地域をはじめ、新潟に伝わるさまざまな文化や生活の知恵を
今後に残し、生かしていくためのワークショップをシリーズで展開していきます。

小さなことから「土着のもの」を取り入れ、
自らの手や身体を使って、今の暮らしをリフレッシュしていく。

そんなことを、この場所から展開そして発信できればと思います。

第1回目は、岩室、夏井地域とも縁の深い「はざかけ米」を食し、
そのはざかけによって生まれる「稲ワラ」で鍋敷きを手作りしよう、というもの。

“はざかけ米を食べてみたい”
“ワラ細工をつくってみたい”
そんな方におすすめです。

少人数で、たのしく充実した時間を一緒に過ごしてみませんか?
お子様連れでも大丈夫です。
ぜひ、お誘いあわせのうえ、ご参加ください。

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10月20日(日) 11:30~14:30  (終了しました。ご参加ありがとうございました)
「土着ワークショップ vol.1」
ワラで鍋敷き作りとはざかけ新米ごはんの会
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■11:30~  会場=灯りの食邸 KOKAJIYA
お釜で炊いた炊きたて新米ごはんを食べながらスタート。
「稲作とワラ細工」について、スタッフとお話ししながら
今年とれたての夏井のはざかけ米をいただきます。

■12:30~  会場=室礼(KOKAJIYA 2階)
ごはんを食べた後は、はざかけして得られた稲ワラを
使っての鍋敷き作り。小鍛冶屋の倉庫からも出てきた
「カマダイ」というドーナツ型の鍋敷き(下の写真のようなもの)を作成します。
講師は黒崎民具保存会会長の山際辰夫さん。出来た鍋敷きは持ち帰りできます。
制作時間の目安:2時間弱

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定員 12人
参加費 3,000円(材料費込み、当日お支払いただきます)

申込み方法
メール[info@bricole.jp] かTEL 0256-78-8781(KOKAJIYA)まで。
「10/20土着ワークショップ参加申込み」と明記ください。

※定員になり次第、受付終了となります。

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