お知らせ, イベント

室礼のひなまつり

いつになく雪の少ない新潟もあと数日で弥生。いよいよ春の足音が聞こえてくる季節ですね。

「室礼」も少し華やかな、ひなまつりのしつらえになっています。
おひなさま

階段をあがったすぐ脇の元勉強室には、KOKAJIYAスタッフのお母様のお宅に伝わる「雛人形」を飾っております。
ひな人形
小ぶりで、かわいらしいひな人形たちは、昭和25年に購入されたものだとか。戦後間もない時代、七段飾りの雛人形はさぞかし貴重なものだったと思います。

60年以上経てもなお、毎年大切に飾られてきた人形を眺めていると、100年以上岩室のこの地に建ち続け、まちの人々に愛されてきたこのKOKAJIYA(小鍛冶屋)の姿とも重なるものを感じます。

また、ひな祭りの源流と考えられている「流しびな」も飾っています。
ながしびな
一つは、3/1の土着ワークショップで作成する「流しびな」。ワークショップでは、「桟俵=さんだわら」(新潟では「棧俵=さんばいし」)とよばれるワラ細工の船と、紙と古裂でつくる人形を、桃の花包みの「折形(おりかた)」も織りまぜつつ、手づくりします。

「流しびな」とはそもそも何なのかも、少し触れられる機会になればと思います。完成後には「室礼」の空間で、KOKAJIYAのお茶とお菓子も味わっていただけます。お楽しみに。

もう一つは、「ひとひらvol.2」でインタビューをした斎藤文夫さんからお借りした鳥取の「流しびな」です。
鳥取流しびな

斎藤さんは、大変な人形コレクターでいらして、ご自宅の玄関をありとあらゆる人形で飾られ、サロンのように使われています。「玩遊庵」という名のとおり、遊びの感覚に富んだすてきな空間です。たくさんの郷土玩具たちを見ているととてもほっこりした気分に。
玩遊庵

KOKAJIYA2F「室礼」は、KOKAJIYAの営業時間中、ご自由に過ごしていただけるフリースペースとなっております。古くからいまにつながる「ひなまつり」を感じに、ぜひお越しください。

Posted on 2014-02-24 | Posted in お知らせ, イベントNo Comments »