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【お知らせ】巻原発住民投票から20年記念シンポジウム「明日の巻地域を考える」

シンポ案内

【シンポジウムのお知らせ】
先日の日曜日に行われた第1回シンポジウムのバトンを引き継ぎ、今週の日曜、14日に旧庄屋佐藤家にて「巻原発住民投票から20年~明日の巻地域を考える~」という第2回シンポジウムが開かれます。私桾沢はその中で、司会・進行役という大役を引き受けることになりました(汗)

<<シンポジウム概要>>
「明日の巻地域を考える」
●日時:2016年8月14日(日) 14:00~16:30
●会場:福井旧庄屋佐藤家 新潟市西蒲区福井2908 
※駐車場あり
●出演:
 角田山妙光寺住職 小川英爾
 角田山自然見まもり人 坂井弘
 佐藤家保存会理事長 平岡一郎
 のぞきからくり研究家 上原木呂
 新潟大学教授 松井克浩    
●司会:
 ブリコール 桾沢厚子
【入場無料】

●主催:巻原発住民投票から20年 明日の巻地域を考える会、NPO法人福井旧庄屋佐藤家保存会
●協力:いわむろや
●後援:新潟市・新潟市教育委員会
●お問い合わせ:090-2551-8514(斉藤)

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「巻原発住民投票」が実現した1996年8月4日、私は東京の中学2年生。もちろん、新潟の一自治体(当時は巻町)で行われた“日本初”の住民投票のことは、知るわけもなく…。あれから20年、家族を持ち新潟に住まい、縁あって、「住民投票当時のことを振り返り、巻地域のこれからを考えたい」という趣旨のその催しにお声がけをいただきました。そして、私はシンポジウム、桾沢和典は展示「住民投票実現までの軌跡」という形で夫婦で関わらせていただいています。

ここで恥をさらしますが、大学時代、私は都市計画、都市環境デザイン等に興味があり、関連する授業を受けていました。その中で一番関心がなかったのが「自治体まちづくり」の授業。自治体、あるいは自治ということになかなか理解が及ばず、また机上の勉強ではあまり得るものがないのではないかと少し疑問も感じ、悶々としていました。

しかし、そんな「自治」ということが遠いこと(他人事)のように感じられた学生時代から10年を経た今、自分の生活の中で、机上の勉強としての自治ではなく、「生の(リアルな)自治」ということに触れている実感があり、それが新潟での人々との出会いを通じて、またここ数年の町内活動などに参加しはじめたことで、より明確に「自分事になってきた」という実感があります。

というわけで、前置きが長くなりましたが、今回のシンポジウムのテーマは、【地域の自治】ということだと解釈しています。いかに自分たちの住まう地域を、自分たちの手でつくっていくのか、関わっていくのか。
日本初という住民投票を実現させた地域で、そこで住まう人々、あるいはその動きに反応し研究をした人々…。彼らの「生きた経験」を今後の「知恵」へとかえていくため、後世に残そうと企画された今回のシンポジウム。良き、学びの場となるよう一生懸命、司会・進行役を頑張りたいと思います。

ゲストは、以下の5名。

●角田山妙光寺・住職の小川英爾さん(1952年生まれ 64歳)
平成1年、日本初の家族血縁による跡継ぎを必要としない永代供養墓『安穏廟(あんのんびょう)』を実現したアイデアマン。毎年夏に「フェスティバル安穏」と称し、合同供養、生老病死を語るシンポジウム、交流会等新たな結縁を結ぶ場を設けるなど、活動は多岐に及ぶ多忙な住職。お寺の存在を「人と人とを結ぶ場」として、地域のボーダーを超えたコミュニティ形成に大きく寄与している。

●角田山自然まもり人 坂井弘さん(昭和4年生まれ 87歳)
潟東村に生まれ、長年巻の中学校の教師を経て、現役最後は巻東中学校校長となった教育者。現在は「角田山自然まもり人」という会の世話係として、会員とともに、角田山の山道の整備などをボランティアでおこなっている。巻原発住民投票実現後に、巻町長となった笹口孝明さんは、巻中学校の教え子だそう。全国に存在する「良寛会」の巻支部の会長でもあり、新潟が誇る良寛の教えを今につないでいる。

●NPO法人福井旧庄屋佐藤家保存会 理事長 平岡一郎さん(1944年生まれ 72歳)
西蒲区福井にある茅葺古民家、佐藤家。その保存・活用活動を支える代表者。地元では土木・建設会社を経営し、福井の自治会長も務める。大学でフランス文学を専攻するなど、文化・芸術への理解も深く、福井地区に外からアートを取りこみ、神楽などの芸能と出合わせ、地区の自然や人間のすばらしさを伝える活動も行う。ホタルの里として整備されてきた福井地域の良さを知り尽くし、様々な地区活動を掌握する地域のドン的存在。

●のぞきからくり研究家 上原木呂さん(1948年生まれ 68歳)
昭和50年に旧巻町の民家から発見され、全国でも貴重な「のぞきからくり」(新潟市有形民俗文化財)の修復・復元に関わり、研究を熱心に行った研究者。実家は、地元の銘酒・「越後鶴亀」の酒蔵。「エチゴビール」(日本全国第一号地ビール)の生みの親。東京芸大出身で、シュルレアリスムの洗礼を受け、イタリアの大道芸などを実地で学び、人形遣い、舞台・映画俳優を経て現在はパフォーマーとしても活動する。

●新潟大学人文学部教授 松井克浩さん(1961年生まれ 55歳)
原発のある女川町育ち。専攻は社会学理論、災害社会学。ドイツの社会学者マックス・ウェーバーの研究者。巻原発住民投票後、大学として巻町に聞き取り調査に入り、内発的な地域づくりとは何か、真の民主主義とは何か、その学びを記録。2004年新潟中越地震の被災地復興に関わる調査を契機に、災害大国日本における被災と再生の経験、そして生の声を丁寧に記録に残しながら、社会のあり様を洞察する研究を各地でおこなっている。

以上のような、方々です。私の見解も多少入っています。

当日、もしかしたら、会場に新潟市長の篠田昭氏もいらっしゃるかもとのことで、緊張が高まっていますが、ぜひこのゲストのみなさんの貴重な経験談・ご見解をうかがいに、佐藤家へいらしてください。

Posted on 2016-08-07 | Posted in お知らせ, イベントNo Comments »