お知らせ, イベント, 土着ワークショップ [DWS]

12/23(水・祝)土着ワークショップvol.13 ワラ細工「鳥のしめ縄」づくり 開催

2015年を締めくくる土着ワークショップは、ワラ細工の「鳥のしめ縄(注連縄)」づくりです!
講師はおなじみ、新潟市西区木場在住の藁細工職人・山際辰夫さん(87歳)。以下、ご案内です。

鳥のしめ縄

///
土着ワークショップvol.13 ワラ細工「鳥のしめ縄」づくり

日時:2015年12月23(水・祝)13:00~16:00(終了予定)

場所:新潟市西蒲区福井2908「旧庄屋佐藤家」
※駐車場あり

講師:ワラ細工職人 山際辰夫さん(黒埼民具保存会会長)

参加費:4,500円(材料/講習費込 本間屋の柚餅子&お茶付き)

定員:10人

申込み方法:TEL:080-4051-1211、Mail:info@bricole.jp(ぐみざわ)まで。
「12/23の土着ワークショップ参加申込み」とお伝えください。
【終了いたしました!】

<ワークショップで学べること>
●(注連縄の要となる)稲藁の縄綯(な)い、左綯い&3本撚(よ)り
●(足の部分の)下がり飾りづくり

縄綯い
【縄部分】

下がり飾り
【下がり部分】

<当日の流れ>
【13:00~】「鳥のしめ縄」づくりスタート 講師:山際辰夫さん
終了後、山際さんの稲作に関する映像を見ながら、福井の名物お菓子・本間屋の柚餅子をいただきます
【16:00頃】終了予定

※お子様も一緒にご参加できます。小さなお子様がいらっしゃる場合はお気軽にご相談ください。

企画・主催:Bricole(桾沢和典・厚子)
///

注連縄(しめ縄)とは、神を祀る神聖な場所を他の場所と区別する「結界」の機能をもつもの。「外から悪いものが入らないように」と古の人たちが考案した、願いや祈りのカタチの現れかもしれません。そんな注連縄は、一般的に年末になると、去っていく一年への感謝、そして新たな一年への期待を込め、新しく飾り替えられます。

神棚のある家は少なくなってきたかもしれませんが、それでも新潟では12月になると、注連縄やしめ飾りがスーパーやホームセンターなどに沢山並びます。室礼では、ご縁あって2013年冬より、山際さんの注連縄と玉〆め(飾り)をオーダー販売させていただいております。

しかし今年の初め、山際さん「今年はもう作れないかもしれない。ひざが痛くて、足腰が辛くなってきた…」とおっしゃいました。30年余り続けてこられた、山際さんの生きがいにもなっている「注連縄づくり」。それは、ワラを細工するということだけでなく、稲作の一連の仕事(種籾の発芽から苗床づくり、田植え、水の管理、雑草の管理、追肥の管理、青刈り、乾燥、藁の加工・細工、来年の田起こし…)のことをさします。

西区木場周辺を見回すと、山際さんのご年齢で、注連縄づくりをやられる方はほとんどいなくなりました。何せ手間がかかるからです。それを「好きで」続けてこられ、地元の方々に毎年100個以上手渡してこられた山際さん。その蓄積と関係を思った時、「これは今年も、何としてでもやってもらわねば!」とお節介ながら思いました。

山際さんの期待のお弟子さん(女性!)も木場にいらっしゃり、その方と一緒に、「今年もお願いします」と早々に苗づくりの日を決めてもらい、さらに山際さんの田植えから注連縄づくりまでの様子を撮影させていただくことまで厚かましくもお願いしました。そして、5月からは一緒に田植えをさせてもらったりしながら、膝の痛みに耐えつつ、山際さんは今年も材料の稲わらをご用意下さいました。おかげさまで、今回のワークショップ開催に至りました。

【山際さんの縄綯いの様子】
縄綯い1

縄綯い2

前置きが長くなりましたが、今回作る「鳥のしめ縄」は、通常山際さんが作られるしめ飾りとは異なり、ワークショップ用にお願いしたものです。形も検討を重ねました。元は、宮崎県の高千穂地方の酉のしめ飾り、岡山県高梁市成羽の鳥お飾りや広島県の鶴飾りの飾りなどを参考にしています。

鳥のかたち

神棚に注連縄を、玄関にしめ飾りを飾る時期は、だいたいクリスマス後~28日まで。ぜひ今回、ご自身の手で縄を綯ったしめ縄で、新しい年を迎えてみませんか?
飾ったしめ縄は、お正月期間が過ぎても、1年中お部屋の中で飾ることができます。藁の色が青から茶色く変化していく様子も楽しめますよ!

クリスマスムードたっぷりの祝日ですが、かやぶき民家の佐藤家では「日本の年末」らしく、お正月の準備をして過ごしたいと思います。ご参加、お待ちしております!

佐藤家

<お正月飾り販売についてのお知らせ>
2016年用の山際さんのお正月飾り(神棚用の注連縄、玄関用の玉〆め)は、11月24日(火)から、オーダーを受け付けます。情報アップまで少々お待ちください。