2013-10
華雪 関連書籍を「室礼」にて販売中
11月6日(水)まで開催中の華雪書展「人とひと」に合わせ、
これまで華雪さんの関わられた書籍の一部を販売しています。
一般の本屋さんでは、在庫がなかったり、扱いをしていなっかったりと、
なかなか手に入りにくいものもありますので、ぜひこの機会にお買い求めください。
左から、
●between the books 04 “ATO” KASETSU
1,680円
書家・華雪の作品集。文字をはじめ、宮沢賢治の詩や正岡子規の歌を
大胆に筆を通して描き貫く華雪の書画をホンマタカシが撮影。
500部限定(本人直筆のサインとナンバー付)、16ページ、カラー&白黒。
●「木の戦い」/エクリ
詩:タリエシン 英訳:ロバート・グレイブス
訳:井辻朱美 書:華雪
2,625円
6世紀のウェールズで活躍した伝説の吟遊詩人タリエシンの作とされる詩群
「木の戦い」は多くの木々が動き回り、激しい戦いを繰り広げる物語。
壮大でミステリアスな詩行を書家、華雪が彩ります。
●「石の遊び」/平凡社
華雪著
1,260円
篆刻に散文を組み合わせた独自の世界。出会いと記憶と想像から選ばれた文字は、
石に刻まれて「遊印」となり、34の新しい物語が生まれた。第2作品集。
「京都新聞夕刊」連載を再構成。
●「書の棲処」 華雪 作品集 /赤々舎
2,415円
華雪にとって初めての書の作品集であると同時に、自分が書いている場所、
そして書の棲処とは何処なのかを問い直した一冊。収蔵の写真は、写真家・
志賀理江子による撮り下ろし。
11/3(日・祝)華雪ワークショップ&公開制作のご案内
いよいよ明日より始まる、華雪書展「人とひと」の開催に合わせ、
11月3日(日・祝)に華雪さんをゲストに
◆参加型ワークショップ/「花」を書く
◆書のライブパフォーマンス/しつらえる
2つのイベントを開催します。
///
◆参加型ワークショップ/「花」を書く
華雪さんをゲスト講師に、「誰かのための場所をしつらえること」をテーマに
「花」という文字を書きます
日時:11月3日(日・祝)11:30~14:30(お昼休憩あり) 【終了いたしました】
場所:「室礼」(KOKAJIYA2F)
定員:10人(小学生以上)
参加費:2,000円(材料費込)
プラス1,000円で「KOKAJIYA特製おにぎりランチBOX」が付きます
※ランチBOXは、参加申込みの際にご希望をお伝えください。
主催:Bricole、新潟絵屋
共催:NPO法人いわむろや
///
◆書のライブパフォーマンス/しつらえる
華雪書展「人とひと」の展示場所名である「室礼」にちなみ、
小鍛冶屋へのしつらいを華雪さんが書で表現します
日時:11月3日(日・祝)16:00~17:30 【終了いたしました】
場所:灯りの食邸 KOKAJIYA (1F)
定員:30人 (小学生以上)
参加費:1,000円(1ソフトドリンク込)
主催:Bricole、新潟絵屋
共催:NPO法人いわむろや
協賛:灯りの食邸 KOKAJIYA
※パフォーマンス後、18:00から「灯りの食邸 KOKAJIYA」での
ディナーを希望される方は、ご予約(0256-78-8781)をお願いいたします。
///
【お申込み方法】
メール[info@bricole.jp] かTEL 0256-78-8781(KOKAJIYA)まで。
各々「11/3華雪ワークショップ」または「11/3華雪公開制作」参加申込みと明記ください。
※定員になり次第、受付終了となります。
【お問い合わせ】
メール[info@bricole.jp] かTEL 0256-78-8781(KOKAJIYA)まで。
土着ワークショップvol.1「新米ごはん&ワラで鍋敷き作り」
土着ワークショップvol.1 レポート
10/20、「土着ワークショップ」シリーズの第1回目となる「新米ごはん&ワラで鍋敷き作り」を「室礼」にて行いました。
あいにくの雨の中、新潟市内、三条市や富山県の富山市からお越しくださった参加者のみなさん。
まずは、「はざかけ新米ごはんを食す」ことからスタート。
先月「いわむろや」主催で西蒲区夏井エリアで行われた「はざ架けイベント」で得られたお米を、KOKAJIYA特製のおかずとともにいただきました。
“はざ架け”とは、刈り取った稲を束にして、木と木の間に渡した竹に架け、自然乾燥させること。夏井エリアは、このはざ架けをする木=「はざ木」(西洋トネリコ)が田んぼに沿って植えられ、その風景は「美しい日本の村景観百選(農村景観百選)」の一つにもなっています。
メニューはこちら↓
・お釜で炊いた、はざかけ新米ごはん
・KOKAJIYAシェフ特製きりあい
・秋野菜のカポネータ
・魚のエスカベッシュ
・クスクスのサラダ
・きのこの煮つけ
驚いたのは、ごはんの味の違い。お釜で炊いたことはもちろん、
はざかけ米は、ふっくら粒が立って、稲の香りがする、風味のしっかりとした味がしました。
自然乾燥のお米は、やはりひと味もふた味も違いました。
また、KOKAJIYA熊倉シェフがつくる「きりあい」(三条や岩室など新潟に伝わる生ふりかけ)も、商品化のリクエストが出るほどの人気。
「これだけでごはんが進んでしまう。ここで売っていないの?」とのお声…
おいしいお米をいただきながら、ワラ細工の講師、黒崎民具保存会会長の山際辰夫さんとの懇談。
雑談の中で意外にも参加者の多くが稲ワラに触れたことがないということがわかりました。
新潟、富山と言えば米どころとして知られますが、ほとんどが「ワラ」に触れたことがないという現実。
かつては農家をはじめ生活に必要な道具の多くをワラで作っていたわけですが、そうした「あたりまえ」にあった文化が失われていくコトへの疑問からこの「土着ワークショップ」は始まっています。
そしていよいよ、はざ架けして得られたワラを使っての「鍋敷きづくり」へ。
畳の上で山際さんを囲み、円になって作業を開始しました。
準備)ワラを柔らかく加工する
干したままのワラは、茎がしっかりしていて、曲げにくく加工がしにくいもの。そこで、ワラに機械を使って圧を加え、しなやかに柔らかくします。かつては、横槌を使って手作業で柔らかくしていたようですが、これだけでも大変な作業。これでわら細工をはじめる準備ができます。ワークショップでは、山際さんに事前に加工をお願いしました。
1)ワラをすぐる
鍋敷きの表面に使う、つやのある芯のしっかりとしたワラを選択する作業です。
たくさんのワラの中から選ぶという単純でありながら、根気のいる作業でした。
そして選ばれたワラを、鍋敷きの表面に編み込むため、長さを切り揃えます。
2)芯をつくる
鍋敷きの芯には、表面には使えない残りのワラを使います。2つの束をつくり、
各々の束の上下を逆にして重ね(穂先と根元の幅が異なるため)ます。
それを、ビニールテープで真ん中を結び、束を円の形にして、ぐるぐると
テープをまきつけながらしっかりと固定します。
3)表面にワラを編む
1)ですぐったワラを3本(均一の太さのため本数は適宜調節)とり、円形の芯に
結び、次の3本をすぐ下に巻き付け、それらを交差させ、編み込んでいく。
この作業を続けるのですが、ここで慣れる(コツや自分のリズムをつかむ)まで
が個人差のでるところ。巻き付けたワラを押さえるのに力がいること、また
巻き付ける間隔も人によって異なるので、できあがりもまったく違った風合いに
なります。
4)表面のワラを固定
編み込みを一周したら、ワラの編ひも(山際さん作成)で結びつけ固定。
あとは、はみ出たワラを切りそろえ完成です。
制作時間は、直径20㎝の鍋敷きで約1時間半~2時間ほど。
最初なので時間はかかりましたが、慣れればもっと早くできると思います。
参加者のみなさんは、想像以上の重労働に「今日中にできないかも…」などと途中で笑いもおこりつつ、終始集中して作業をなさっていました。そして、完成したときの喜び、充実感は格別のものでした。
最後はみなさんで記念撮影。
土地のめぐみであるお米を食べ、その稲から生まれた「第二のお米」ともよばれるたくさんの道具や肥料、そして材料にもなる「ワラ」を自分の手を使って細工すること。
稲作、料理、ワラでの道具づくり…すべてが土地とくらしと人と直結したものごと。
半日のイベントではありましたが、その奥深さを実感したワークショップとなりました。
はざかけ米をご用意くださった夏井の農家の山上さま、いわむろや、料理と配膳をしてくださったKOKAJIYAのみなさま、そして参加者のみなさま。ありがとうございました。
次回の土着ワークショップは11/23(土・祝)「干し柿をつくる」を予定しています。
見た目にも美しい、今が旬の柿の干し方を本格的に学びます。ぜひ、今からご予定ください。
ちなみに、今回のワラ細工は、「小鍛冶屋」にもともとあった「カマダイ」(=釜を敷くもの)を参考に、これをつくろうと企画をしたものなので、できあがりが少し大きめでした。
次回は少し小さめの藁細工を作るワークショップを企画したいと思います。
今後も「室礼」の土着ワークショップをお楽しみに!
華雪書展「人とひと」10/23より開催
「室礼」の看板となるロゴを書いて下さった書家の華雪さんによる展示開催日が決定しました。
(ロゴについてはこちらをご覧下さい)
///
華雪書展「人とひと」
「『室礼』とは、ひとを迎える場所を整えることと教わった。
けれど、人が〈ひと〉のために用意できるものなんてあるのかと思った。
人と〈ひと〉、ひらがなの〈ひと〉の後ろにことばを加えてみる。
ひとり、ひとつ、ひととき、ひとしい、ひとびと――
こうして〈ひと〉からあらわれたことばを読んでいると、
ひとは場所を整え、
気持ちのあらわれをかたちにして加えて飾り、
そうして心を尽くしているのかもしれない。
そんなことを思った。」
「室礼」の書をはじめ、人とひとの間をテーマに作品を発表いたします。
期間:10/23(水)〜11/6(水)火曜定休
時間:11:30〜21:00(14:30〜20:30には喫茶もご利用できます)
※10/24(木)のみ14:30からの開館となります。ご了承くださいませ。
場所:「室礼」(KOKAJIYA2F)+「灯りの食邸 KOKAJIYA」 新潟市西蒲区岩室温泉666
入場無料
※11月3日(日・祝)には、華雪さんによるワークショップ「花を書く」、
書のライブパフォーマンス「しつらえる」も開催いたします。
問い合わせ:0256-78-8781(KOKAJIYA)
企画・主催:Bricole(ブリコール)、新潟絵屋
共催:NPO法人いわむろや
会場協力:灯りの食邸 KOKAJIYA
1975年京都府生まれ。現在、東京都在住。
五歳の頃から通い始めた書道教室で、漢字が持つ象形文字由来のなりたちと複数の意味に惹かれ、以来、書と篆刻に親しむ。
1992年より個展を中心に活動し、各地でワークショップも行っている。日常の中から見出したテーマを、少字数の漢字で表現する書や、 禅語などを用いた物語性の高い篆刻作品を中心に、文字、言葉、文章、そして書くという身体行為そのものを探る創作を続けている。
またさまざまな土地で、出会ったひとたちとの対話や、そこで触れたもの、ことから生まれた思いを表現する公開制作や展示を行っている。
刊行物には「ATO 跡」(2009年、between the books)、「書の棲処」(2006年、赤々舎)、「石の遊び」(2003年、平凡社)等があり、 作家活動の他に「コレクション 戦争×文学」(集英社)、「石原慎太郎の文学」(文藝春秋)をはじめとした、書籍の題字も手がけている。
「シツライ ひとひらvol.1」ができました
室礼が発行するフリーペーパー「シツライ ひとひらvol.1」ができました。
ひとひらとは、一枚、一片の紙切れのこと。
毎回、岩室地域のもの、ひと、ことを特集でピックアップし、お伝えしていきます。
今月の特集は「夏井のはざ木」。
はざ木=「稲架木」とは、刈り取った稲を束にして、
木と木の間に渡した竹に架けて、自然乾燥させるための木。
かつては越後平野一帯の田んぼの風景に当たり前にあったものですが、
今現在では数少ない風景となり、新潟県内でも残されているのは数カ所。
西蒲区の夏井エリアは、美しい日本の村景観百選(農村景観百選)にも選ばれた
その代表的なひとつです。その夏井エリアで、はざ木の保存・植樹活動を
行っている「夏老クラブ」のメンバーの一人、農家の阿部朝幸さんにお話を伺いました。
稲刈りまっ只中のお忙しい時期のインタビューでしたが、
熱意のこもった、とても興味深いお話をしてくださいました。
はざ木から見えてくる、農業や地域の未来を、少しでも感じとっていただけたらと思います。
特集の他にも、室礼での「土着ワークショップ」情報や、
室礼ギャラリーでの書家・華雪さんの展示情報、
販売する本の紹介なども掲載していますので、ぜひご覧下さい。
そして表紙写真は、vol.0(創刊準備号)から引き続きTangoさんが担当。
岩室エリアの「どこか」が必ず登場するこの表紙写真。今後もお楽しみに。
「シツライ ひとひらvol.1」はKOKAJIYAほか、
いろいろな場所で順次設置&配布していきますので、ぜひ見てみてください。
【配布場所】
・灯りの食邸 KOKAJIYA
・角屋悦堂
・北書店
・marilou
・イカニタ
・hickory03travelers
・Cave Records
・テルツォ
・一酒庵
・西田屋
・F/style
・ツバメコーヒー
・新潟市美術館
・ツルハシブックス
・砂丘館
・新潟絵屋
・新潟市歴史博物館(みなとぴあ)
・三方舎 gallery
・今代司酒造
<順不同>
*配布のご協力をいただけるお店、施設を(個人でも)募集中!
TOPページのメニューにある「お問い合わせ」フォームから
「フリーペーパー設置&配布の件」としてご一報ください。
10/20「新米ごはん&ワラで鍋敷き作り」参加者募集中(終了しました)
室礼では、「土着ワークショップ」と題し、
岩室地域をはじめ、新潟に伝わるさまざまな文化や生活の知恵を
今後に残し、生かしていくためのワークショップをシリーズで展開していきます。
小さなことから「土着のもの」を取り入れ、
自らの手や身体を使って、今の暮らしをリフレッシュしていく。
そんなことを、この場所から展開そして発信できればと思います。
第1回目は、岩室、夏井地域とも縁の深い「はざかけ米」を食し、
そのはざかけによって生まれる「稲ワラ」で鍋敷きを手作りしよう、というもの。
“はざかけ米を食べてみたい”
“ワラ細工をつくってみたい”
そんな方におすすめです。
少人数で、たのしく充実した時間を一緒に過ごしてみませんか?
お子様連れでも大丈夫です。
ぜひ、お誘いあわせのうえ、ご参加ください。
////////////////////////////////////////////////////////
10月20日(日) 11:30~14:30 (終了しました。ご参加ありがとうございました)
「土着ワークショップ vol.1」
ワラで鍋敷き作りとはざかけ新米ごはんの会
////////////////////////////////////////////////////////
■11:30~ 会場=灯りの食邸 KOKAJIYA
お釜で炊いた炊きたて新米ごはんを食べながらスタート。
「稲作とワラ細工」について、スタッフとお話ししながら
今年とれたての夏井のはざかけ米をいただきます。
■12:30~ 会場=室礼(KOKAJIYA 2階)
ごはんを食べた後は、はざかけして得られた稲ワラを
使っての鍋敷き作り。小鍛冶屋の倉庫からも出てきた
「カマダイ」というドーナツ型の鍋敷き(下の写真のようなもの)を作成します。
講師は黒崎民具保存会会長の山際辰夫さん。出来た鍋敷きは持ち帰りできます。
制作時間の目安:2時間弱
////////////////////////////////////////////////////////
定員 12人
参加費 3,000円(材料費込み、当日お支払いただきます)
申込み方法
メール[info@bricole.jp] かTEL 0256-78-8781(KOKAJIYA)まで。
「10/20土着ワークショップ参加申込み」と明記ください。
※定員になり次第、受付終了となります。
展示「小鍛冶屋のものたち」(10/20まで)
9/30より室礼にて、 展示「小鍛冶屋のものたち」が始まりました。
小鍛冶屋の倉庫に眠っていたたくさんのものたち。 主を失ったこれらのものの中から、
“無名でありながら、存在感を発しているものたち”を並べます。
再びみなさまの目に触れることで、 新たな輝きを放ってくれることと思います。
どんな使われ方をしていただろうと想像しながら 眺めてみてください。
展示期間:10/20(日)19:00まで。火曜定休。
企画・展示:Bricole(ブリコール)