お知らせ, フリーペーパー「ひとひら」

「シツライ ひとひらvol.2」ができました

室礼が発行するフリーペーパー「シツライ ひとひらvol.2」(※)ができました。

ひとひらvol.2

2つ折りの拡大号となる今回の特集は、「角海浜(かくみはま)」。

新潟市西蒲区福井に住む写真家・斎藤文夫さんにお話を伺いました。
取材は、斎藤さんが「火焚きじいさん」として、
囲炉裏の火を守り続ける茅葺民家、福井旧庄屋佐藤家にて。

斎藤文夫さん

「角海浜」とは、西蒲区の海岸部に1974年まであった村。既に過疎化が進んでいたこの村に「原発誘致」の話が持ち込まれ、それが決め手となり村民の離村が相次ぎます。そして、1974年、最後の一家が去り廃村となりました。その後、周辺住民を含む原発建設の賛成と反対の運動が渦巻く中、1996年、日本初の住民投票が行われました。そして反対多数という結果を受け、東北電力は原発建設計画の白紙撤回を余儀無くされ、撤退します。

残ったのはそこにあった自然と、原発予定地をよけて通ったうねった道路。人は去り、原発も建たなかった…。

この村を20代の頃から通い、廃村以後まで写真を通して記録し続けた斎藤さん。

地域のことなら何でも知っているという生き字引であり、過去を背負って、現在につたえる伝道師のような存在でもある斎藤さんのお話は、「ためになる」という一言では言い尽くせない、深いものがあります。

たくさんお話を伺った中の一部ではありますが、「角海浜にたくさんのことを学んだ」という斎藤さんの言葉から、今後に生きるヒントをつかんでいただけたらと思います。

数多くの貴重な写真を、「ひとひら」取材のためにお借りしました。ひとひら写真

毎回「ひとひら」の表紙を飾るのは、市内在住のTangoさん撮影による
「岩室のどこか」の写真。
ひとひらvol2表紙写真Tangoさんは、3/2(日)まで古町のイカニタで、
miyocoさんとの二人展「あした、春がきたら」を開催中。ぜひチェックしてみてください!

(※)ひとひらとは、一枚、一片の紙切れのこと。
「シツライひとひら」は、毎回、岩室や周辺地域のもの、ひと、ことを特集し、
不定期にお伝えしていくフリーペーパーです。KOKAJIYAほか、下記の場所で
順次、設置&配布します。後ほどHPでも公開予定。

/////

「シツライ ひとひらvol.2」
特集:~斎藤文夫さんに聞く~角海浜
発行:「室礼」
企画・編集・制作:Bricole(桾沢厚子・桾沢和典)
表紙写真:Tango
配布場所:
灯りの食邸 KOKAJIYA
角屋悦堂
北書店
marilou
イカニタ
hickory03travelers
Cave Records
テルツォ
一酒庵
西田屋
F/style
ツバメコーヒー
新潟市美術館
ツルハシブックス
砂丘館
新潟絵屋
新潟市歴史博物館(みなとぴあ)
三方舎 gallery
今代司酒造
ハチミツ新潟店
山ノ家
gt.moo gallery
新潟・市民映画館 シネ・ウインド
Blue Cafe
store room
<順不同>

*配布のご協力をいただけるお店、施設を(個人でも)募集中!

/////

Posted on 2014-02-14 | Posted in お知らせ, フリーペーパー「ひとひら」1 Comment »