ENZA(えんざ), お知らせ
ENZA w#002「カマダイ」@室礼 開催しました
ツイートあっという間に師走入りしてしまった2016年。今年初めてとなるワラ細工のワークショップ「ENZA workshop#002 カマダイ」を11/23の祝日に行いました!まずは皆さんとの記念写真から。
「室礼」で開催するのは久々ですが、西区在住の講師・山際辰夫さんと行う「カマダイ」作りは今回でもう5回を数えます。
材料となるお正月の「注連縄」用のきれいな青藁。今年も山際さんにご用意いただきました。
余分な葉の部分をすぐって、綺麗な束にした藁をカマダイ用に長さを切りそろえていきます。スタート前の準備時間、すっかり慣れたご様子です。
そしてワークショップがスタート。青い藁束に触るのが初めての方も多く、加工しやすいよう叩いた(機械で潰した)後の柔らかさを感じたり、香りを嗅いだりしていました。草餅に似たような、いい香り。
「ENZA」という名をつけた本ワークショップ、文字通り「円に座って、縁ができて・・」となるよう座布団を円状に並べています。
芯にするのは「くず藁」。まさにすぐった後の葉の部分を使います。昔は「くず藁」を藁布団の中に入れ、最後まで利用していました。穂の出る直前で刈り取った藁のため、穂はありませんが、その穂先部分も、山際さんは「注連縄」のお飾り部分に使います。これで無駄なく稲藁を使うことになり、山際さんが常々おっしゃっている「稲藁は捨てるところがないんだよ。全部使えるんだ」ということを実感します。
下の写真は、山際さんお手製の注連縄の飾り部分。大黒米の前後にある細い部分が、先ほどの穂先の藁です。細かさがお飾りの繊細さを引き立てています。
さて、ワークショップでは、くず藁を用いた芯作りに入っていきます。
ワークショップを重ねてきて思うのは、カマダイ作りのポイントは、この「芯作り」ではないかと。この芯が凸凹していたり、細すぎたり、ぐらついていると、仕上がりもうまくいきません。芯がしっかりして、かつ平らで平均的な分厚さになるように作ることが大切です。
2回目のご参加となる方も、しっかりと芯作りをなさっていました。藁でのくくり方があまいと緩んでしまうので、確実に留めていきます。
一見簡単そうに見えるのですが、意外に難しいこの作業。この芯作りが肝心なので、しっかり触って厚みや密度を調節しながら丁寧に作っていきます。
作りたい大きさが大きいと、その分芯も大きく、しっかりと作ります。
手で押さえたりして、密度を確かめているところ。
時間はかかりますが、丁寧に皆さん作っていらっしゃいました。
作りたいカマダイの大きさよりも2cmほど小さい円になったら、はみ出た藁をカットし、平らな表面にしていきます。
これで芯の完成です。今回は、大きさを一律にせず、それぞれにご希望の大きさのカマダイを作っていきます。
芯ができたら、いよいよ編む作業です。
毎回取る藁の厚さ(本数)を一定にし、左右の順番をいつも同じにして、編み込んでいきます。
仕組みがわかるとスイスイ編めるようになりますが、それまでは手に力が入ったり、頭で考えてしまったりします。でも慣れてしまうと、簡単なんですよね。山際さんはお一人お一人にわかりやすく教えてくださるので、参加者の皆さんも飲み込みが早くてびっくりです。
その山際さんに教えていただいた私(ENZA世話人の桾沢厚子)も、ようやく一通りは教えられるようになったかなと思います。でもまだまだ…。
コーヒーの湯沸かしポット用にと「小ぶりのカマダイ」に着手された2回目の参加者さんは、すっかり手つきが安定していらっしゃるようです。網み目の仕上がりも綺麗!
お隣さんに楽な持ち方をアドバイスされていました。「ENZA」は自分のできることを持ち寄って交換したり、お互いに技を磨いたり、興味を深めたり・・という場をめざしているので、こういう場面は嬉しいですね。
「室礼」の階下、KOKAJIYAはお昼時。お腹の空く時間帯でしたが、皆さん手を休めずに作業に集中されていました。
ここからは編み込み作業の様子が続きます。
だいぶできてきました。
編み込みで円を一周し終えると、仕上げにイグサの縄でしばります。山際さんの手で綺麗に縄ないされたイグサの縄。
一番最初は、先ほどの「小ぶりのカマダイ」を作られていた方のカマダイが完成しました!
そして他の皆さんも、次々と仕上げに入ります。
動画撮影で記録も。ここ、重要ですね。
あとは、端っこを切り揃えるだけです。
ダッチオーブン用にと、一番大きなカマダイに挑戦された参加者の方も、だいぶ編みあがってきました。
編みあがった方は、残った稲藁で初めての「縄ない」にも挑戦。つるっとしたイグサとは仕上がりは異なりますが、この「縄ない」も楽しい時間です。
子供の頃からの経験がある山際さんの「縄ない」は、なんというか姿そのものがかっこいいです。ズリズリッとリズミカルにいい音が出るんですよね。
無事、皆さん完成し、お茶タイムへ。このワークショップ開催のきっかけになった、もともと小鍛冶屋の蔵にあった古くて美しい「カマダイ」を眺めながら、仕上げの違いについて話したりしました。
参加者の皆さんには、予定より大幅に時間がかかってしまい申し訳なかったのですが、それぞれに思いのこもった素敵な「カマダイ」ができて本当に良かったなと思います。どうもありがとうございました!そしてKOKAJIYAのメンバー、講師の山際辰夫さんにも感謝です。写真はいつもの通り、ブリコールの桾沢和典が担当しました。