お知らせ, 土着ワークショップ [DWS]
【レポート】土着ワークショップvol.14 「流しびな」(②後編:紙びな&折形)
ツイート2/28に行った土着ワークショップ(DWS)「流しびな」づくりのレポートの(後編)です。
(前編)でつくった「桟俵(さんだわら)」の舟に乗せる紙びなづくりは、まず着物選びから。様々な古布の中から、お雛様、お内裏様の着物を好きな組み合わせで選びます。
用意しておいた厚紙に合わせて、5ミリ程度多めに布を切っていきます。
ボンドで厚紙に布を貼りつけます。
続いて、紙粘土の顔に髪や表情を書き込んでいきます。真剣な様子でみなさん、顔を描かれていました。全作業の中でここが一番緊張します。
顔ができたら、着物の厚紙に穴をあけ、差し込んで、好きな位置で固定します。
そして今度は、桃の花を包む「花包み」の折形(おりがた)に取り組みました。
折形(おりがた)とは、贈答や室礼などの際に用いられた、紙を折って物を包む日本の礼儀作法の1つ。平安時代に各武家で独自の折形が考案され、江戸時代には、庶民にも広まり、各家々や流派によって様々に伝承された作法があります。今回は、小笠原流の包み方を参考に、折線のガイドをもとに折り込んでいきました。吉事には2枚、凶事には1枚で折るものですが、今回は、飾り用として透けた紙1枚を用いて、柔らかい雰囲気の「花包み」にしています。
「花包み」の形ができたら、桃の造花を入れ、下の方を折り曲げ、その少し上を飾り紐でしばります。
最後に菜の花と室礼のお手製「お守り札」も添えて、竹ひごで紙びなとともに固定したら、「流しびな」の完成です!!
母娘の親子でご参加下さったお母様も嬉しそう。
会場は、つづいて完成した「流しびな」を眺めながらの「お茶会」に模様替え。
KOKAJIYAのスタッフの細貝さんと清水さん(写真は清水さん↓)に、今回もお菓子とお茶を担当していただき、“春”を感じさせるすてきなプレートに仕上がっていました。
KOKAJIYAの真向かいにある老舗和菓子店『角屋悦堂』のご主人のつくる和三盆はとっても上品で美味。ウグイスに姫みずきの花を添え、物語の一場面のようです。
スタッフお手製の甘納豆は、KOKAJIYAの今月の甘味菓子として提供しているものだそうです。北海道産の黒豆、大福豆、紫花豆、青エンドウ豆の4種で彩りもきれい。味もそれぞれの個性があっておいしいです。
そんなほんのり甘いお菓子には、「桜茶」をチョイスしてくれました。桜茶は、KOKAJIYAスタッフがお茶の先生に習って覚えたレシピとのこと。塩味が効いていて、お菓子にぴったりでした。
しばしの歓談で“春の訪れ”を一足先に楽しんだあとは、恒例の記念撮影タイム!
<午前の部>
<午後の部>
親子で参加された方や、遠方の柏崎からもお出でいただいた方もいらしたりと、今回もまた楽しいワークショップとなりました。ご参加されたみなさま、山際さん、KOKAJIYAのスタッフ、そして、藁をご提供いただいた農家の山上さん、どうもありがとうございました。
さらに、このレポートを書いている今日はひな祭り。嬉しいことに、新潟日報の3/3朝刊の「下越版」に大きく掲載いただきました。(下写真↓)ありがとうございます!
最後に、完成したみなさんの「流しびな」を並べます。紙ひなの表情や着物だけでなく、桟俵の形もみな異なり、それぞれに愛らしい作品ができあがりました!