イベント, 土着ワークショップ [DWS]

三条スパイス研究所に「干し柿」出張WSに行ってきました

お天気に恵まれた10/16の日曜日、三条スパイス研究所へ、S研Works「干し柿づくり&干し場研究」と題したワークショップに、ブリコールとして夫婦で出張参加してきました!

私桾沢(ぐみざわ)厚子は、実験ナビゲーターとして今回初めて、参加者の方に教える(!)という立場で参加させていただきました。夫の和典は撮影係。これまで3回「土着ワークショップ」で干し柿づくりを行ってきて、講師のタカツカ農園の高塚俊郎さんに学んだことを生かしながら、自分の失敗や成功の体験を交えてのナビゲート役を精一杯やらせていただきました。

まずは集合写真から。みなさんの背後に、柿のネックレスがみえますでしょうか。40メートルに及ぶ低めの“軒下”が特徴的な三条スパイス研究所の建物をうまく利用して、雨も防ぎつつ、かわいらしく柿を干すことができました。
集合写真1

使用させていただいた渋柿は、三条市の下田、栄(ただいまーとさん)、新潟市西蒲区の西川(そら野テラスさん)の三か所から、もぎたてのものが届きました。
届いた渋柿

一部は干しやすいようにと「枝付き」のものでしたので、今回は仕上がりの綺麗さと専用のクリップを使っての干しやすさを考慮し、枝を切りました。
枝切り

干し柿用にするにはまだ少し早めではありましたが、300個も勢ぞろいすると圧巻です。
並べると圧巻

つやつやとして美味しそう・・・ですが、このまま食べると渋柿なので、舌がしびれる!渋さです。
つやつやした柿

さっそく皮むき指南から。
皮むき指南

余計な葉っぱ部分を切り落とし、四角いクローバーのような形に整えます。
皮むき1

皮をむくのはみなさんとてもきれいでした。一筆書きのようにやれると表面の仕上がりも滑らかで美しくなります。
皮むき2

たのしく談笑しながら。
楽しそう皮むき

包丁が苦手であれば、ピーラーでも大丈夫。お子さんもできます。
ピーラーでもOK

親子で参加して下さった方が多く、高校生も一生懸命にむいてくれました。
高校生でも

この皮は綺麗な部分はとっておいて、大根の漬物やぬか床に入れて使うと、漬物が甘く風味がつくそうです。捨てずに使おうということになりました。
皮も使う

私たちが作業していると、通りがかりのご近所の常連さんも飛び入りでご参加されることに。「干し柿づくりを昨年500個やったんだ。でも全部だめにしてしまった・・」とおっしゃる年配の方。そんな大先輩に教えるのがなんだかおこがましい感じでしたが、「なぜ500個がだめになったのか」を共有しながら考える良い機会だなと思い、ご一緒させていただきました。
通りがかりの参加

和気あいあいと楽しい時間です。
和気藹々

小1時間でしょうかあっという間に220個もの皮がむけました。
むいた柿

あとは、干す直前に表面殺菌のための湯通しを待つのみ。
出番をまつ

お湯が沸騰したので、さっそく湯通し開始です。いっぺんに6、7個鍋に入れ、20秒ほど数えます。
湯入れ

そして手早く湯を切ながら、ばんじゅうへ移動。
湯だし

湯切り

先ほどまで見ているだけだった子どもたちも「何手伝う?」と自ら湯通し担当を買って出てくれました。
手伝い

小学1年生も大事な戦力です。
猫の手

最初は穴あきのおたまで掬うのに手間取っていましたが、すぐに慣れてきます。
ばんじゅうにうつし

そしていよいよ干し場へ。柿クリップ(A型)という便利な専用クリップをセッティングしておき、そこへ一つずつ干していきます。
干す

干す2

この柿クリップ、半永久的に使え、また機能的なデザイン。実はこのクリップは三条市の有限会社ミネさんの生産だそう!まさしく地産地消ですね。ホームセンターでもこの時季になると手に入るので、おすすめです。
柿クリップ

干す3

この子どもたちと大人たちがワイワイできる場もうれしいですね。ステージ「えんがわ」と名がついた施設の意図がそのまま、この光景になっているのではないでしょうか。
こどもたちと大人たち

参加者のお母さんが、本当に指揮者のようでした。
指揮者さながら

お手の物

きれいに並べた

途中干し場を追加して、さらに干していきます。
干す4

これで前半となる干し作業は終了!後半は、3、4週間をあけて、手もみ作業に入ります。
完成

最後は記念写真。三条スパイス研究所のアートディレクターで、ケイ・アートの関川一郎さんによる撮影です。(本記事の最初の写真には関川さんご自身も写っています!)今回のレポート写真も、関川さんが自らご参加されつつ撮ってくださったものを一部使用させていただきました。この場をお借りして感謝いたします!
記念撮影

干し作業が終わってもなお、子ども達は遊び続けていました(笑)お天気もよく、とっても楽しいワークショップとなりました。
無邪気なあそび

この後お天気が崩れると聞いていたので、最初の1週間ほどの乾燥まで目が離せず心配ではありますが、ひとまず後編の「手もみ作業」まで、様子をうかがっていきたいと思います。

ご参加のみなさま、三条スパイス研究所の皆さん、山倉さん、堀田さん、ありがとうございました!!
そして、参加者のみなさまには、まだまだご自宅での「実験報告」という宿題もつけさせていただきました。引き続き、ワークショップへのご参加をよろしくお願いいたします!
夜もいい

Posted on 2016-10-18 | Posted in イベント, 土着ワークショップ [DWS]No Comments »